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小豆島・岬の分教場
「パズル」
「二十四の瞳映画村」から少し離れたところに、「岬の分教場」がある(分教場は、分校の意)。
明治35年に建築された田浦尋常小学校で、壺井栄「二十四の瞳」(昭和27年)の舞台となり、
木下恵介監督の映画(昭和29年)もここで撮影された。
小豆島は醤油づくりが盛んで、壺井栄の父は醤油樽づくりを家業としていたそうだ。
生活は厳しく、家に出入りする大人たちの辛酸な人生を小さい頃から見ていたため、
生涯に渡りどんな辛いことがあっても涙を見せなかったという。
古い校舎の中には、昔のままの机やイス、オルガン、黒板があって、
小さいにイスに座ったり、オルガンを弾いたりするうちに、
幼少時代にタイムスリップしてしまう。
今回の旅行中、忘れていた過去の記憶を断片的に思い出すことが何度かあった。
ホテルのロビーは、小さい頃湯布院に行ったときのホテルのようだし、
オリーブ園では、新婚旅行で行ったエーゲ海を思い出し、
この「岬の分教場」では、福岡の小学校の記憶が蘇ってきた。
1つ1つの出来事がパズルのピースのように自分の人生を組み立てているという、
そんな気分になって、不思議な安らぎを感じた。
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