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 ぼなの葉・年輪
「ぼなぺてぃ」には、規則、会則の類はありません。
食や農、それらを取り巻く環境を大切に思う「ぼなの心」があればいいのです。
「ぼなの心」の種をまき育てていけば、いずれ芽を出し葉が茂るでしょう。
人の輪を大切にすれば、その1つ1つが年輪のようになって、きっと大きな木に育つでしょう。
そんな漠然とした夢をみながら、楽しいひとときを大切にしてゆきたいと思っています。
<スローフード番外編 20100404>
「竹の子掘りに来ませんか?」と先日、わざわざ仕事場(畑)まで来てくれたので、久しぶりに長島農園に出かけてみた。
飲み会などで一緒になることはあったが、久しくちゃんと話してなかったので、とても嬉しいお誘いだった。
しかし、行ってみて、びっくり!!
来るわ来るわ、総勢20名以上が集まってきて、何ともにぎやか。
しかも、二つ星レストランのシェフやその道で有名らしい日本酒ソムリエのような人がいたり、
ホタル博士や小学校の校長先生がいたり、漁師(あだ名は船頭)がいたり、そうそうたるメンバーである。
バーベQをやると聞いてはいたが、本格的な料理が次々出てきて、贅沢な野外レストランの様相である。
竹の子掘りも初めてだったが、地下茎がかなり硬くて、専用の鍬で断ち切るのに結構な力がいるし、
うまく掘らないと、途中でボキッと折れてしまったり、案外コツがいるのである。
農園案内もしてくれたが、6年前に初めて訪ねたときと基本的な考え方は全く変わってなかった。
そう、外観ではなく中身を大切にすること、石油エネルギー消費を抑え、旬の味にこだわること。
自分が食べたいと思う野菜を作ること、輪作や土づくりによってできるだけ農薬に頼らないこと。
こうした理念を明確にもってることもさることながら、長島氏の強みは、それを人に伝え、
共感してもらう才覚が際立っていることであると再認識させられた。
今年度からPTA会長になるらしいが、なかなかのリーダーである。
いつも私のような平凡人にまで声をかけてくれて至極恐縮なのだが、
なにか1つでも力になれることがあればなと思いつつ、
またこんな機会に恵まれたらなと期待してしまう。
ヤマケンさんをはじめ、以前会った方にも再会できたりで、とっても貴重なひとときだった。
本当にありがとうございます。
明日は、感謝しつつ竹の子御飯をいただきま〜す(笑)。
<スローミーティング 20100109>
その昔、NHKの番組づくりに興味をもったことがあった。
何をテーマにどんなことを世に問いかけ、感動や共感を呼び覚ますのか。
限りある時間枠の中で何をどのように構成したらいいか、面白いなと思った。
たとえば「1年間」という枠についても、どう構成していくか、案外、自分次第かもしれない。
久しぶりに友人を自宅に招き、四方山話をしようと思いついた。
10年前にたまたま一緒に仕事をした仲間だが、当時からとても気が合った。
だから、久しぶりに会ってもいい感じである。
いつしか同僚ではなく、友人となっていた。
波長が合うから無理なく腹の内を明かせられ、それで楽しい。
Iさんがわざわざ中目黒の「patisserie Potager(パティスリー ポタジエ)」まで行って、
いくつかスイーツを買ってきてくれた。
このお店はTVなどでも話題になっているベジタブルスイーツの専門店。
写真上のロールケーキは、トマト(左)とカブ(右)のベジロール。
特にカブの方は、葉が漬物のような食感で何だか不思議な食体験だった。
「Potager」とは仏語で「家庭菜園」という意味らしいが、
代表の柿沢安耶さんは、「野菜をスイーツにすることで新しい付加価値をつけ、
日本の食糧事情に大切な第一次産業である農業を応援し、
生産者の所得向上やイメージアップを目指しています」と宣言している。
こういう取り組みがどんどん増えていって、日々の食事を支えている農業について、
みんながもっと意識したり、当たり前に食べていることや美味しいと感じられることにも、
ありがたみを感じられる感性を育んでいったら、
きっとそれは小さな幸福感につながり、それが文字どおり、日々の糧になるように思う。
友人らともまたしばらくは会わないだろうけど、
Aさんは夏頃に中国の山東省へ行く予定だというし、自分もその頃、敦煌へ行きたいと思っているので、
次回はそんな土産話をしに再会できたらなと思う。
それまでは、それぞれの場所で精一杯やっていきましょう!
Potager http://www.potager.co.jp
<スローミーティング 20091225>
年の瀬、クリスマスの夜に三浦の農家K氏宅へ訪問させていただいた。
仕事でお世話になっているがプライベートでは初訪問。
小さい子が二人もいるのでお邪魔かなとも思いつつ、
奥さまのバイタリティなら平気だろうなと想像しながら押しかけてしまった。
1歳ともうすぐ4歳になる子供らは今日一日のエネルギーを使い切ろうといわんばかりににぎやかだったが、
しばらくすると寝てしまい、それからは大人だけで大人しく(?)盛り上がった!
この日は若旦那のリクエストでお鍋を囲み、アンコウや生牡蠣、半島では有名な「三平」のチキンに、
K氏が作ったミニカリフラワー、水菜をメインにしたサラダなど盛り沢山の料理がずらっと並んだ。
料理もお酒もとても美味しくいただいた。
僕はいつもながらゆっくりとしぶとく食べ続けていたが、
一番の御馳走は何かというと、若夫婦が醸し出す温かい雰囲気と会話だった。
いつでも作りたいけどなかなかできないのが、気の合う人たちとの肩の凝らない濃密な時間である。
食後はわが家にはないコタツに入って、ワインや冷酒をちびちび飲みながら(若旦那はごくごく飲んでいた…笑)、
次々出てくるおつまみを食べつつ、まるで授業のない大学生のように時間を忘れて色々な話をした。
僕より一回りほど若い二人だが、人間的にはかなり上等で、学ぶべきことも多かった。
読書好きな奥さんはいろんなことをよく知ってる上に話し上手なので、旦那はやや押され気味。
旦那も結構話すのだが、途中で話の出口を見失うこともあり、それを奥さんがツッコんでて面白かった(失礼…笑)。
そんな旦那と僕とは、少々口べたなところや考え方、価値観などが似ているようで、不思議と気が合うのだった。
何となくパッとしない時代だが、たまにこんなひとときがあると、元気が出る。
自分にとって最高のクリスマス・プレゼントだった。
美味しい料理と笑顔をどーもありがとう!
また、来年もスローで深〜いひとときを作りましょう!
<スローミーティング 20091119>
秦野のカーネーション農家、村上文敏さんが亡くなられた。
仕事上のお付き合いだったが、たいへんお世話になった。
家に伺うと、「おう、あがっていきなよ」といつも気軽に声をかけてくれた。
何にでも一生懸命耳を傾け、少しでも工夫、改善していこうという気持ちのある方だった。
他人が嫌がることでも率先して動き、人が見ていなくとも黙ってやる。
人望とは、文敏さんのような人のためにある言葉だと思う。
カーネーションづくりでは何度も農林大臣賞を受賞する腕前だったし、
これから新たな地域農業のかたちを創り、次世代へ橋渡ししていこうとする道の途中だったのだ。
60歳という年齢は、はなはだ無念である。
感謝の意を込めつつ、心からご冥福をお祈り致します(合掌)。
そういう事情でお通夜に参列したあと、今井氏に会った。
昨年10月のスローフード研究会以来だから、ずいぶんと久しぶりである。
かれこれ10年の付き合いになる。
早いものだが、はじめの頃から不思議と気が合った。
お互い、無理してまで人とつき合おうという柄でもないので、
まさに馬が合っているのだろう。
この日は、最近気に入っているというイタリアンレストラン「RUSFICA」(二宮町)へ連れていってもらった。
イタリア語で「素朴な、田舎風の」という意味のとおり、
とても家庭的な雰囲気と手作り感たっぷりの料理でとてもゆったりした気分になれた。
積もり積もったいろいろな話をした。
月初めにオランダへ行ってた話、ツールであるケータイに捕らわれてる話、VWシロッコに試乗した話、
昨日まで読んでた藤巻幸夫と勝間和代の本の話、しゃべる特技の話、居合道で二段になった話、個人ブランドの話、
そして農業の未来について、思いつくまま五月雨式に話は続いた。
僕らは何のために生きてるのだろうと、ふと思うことがある。
飼ってる魚を眺めながら、彼らと自分らの違いは何なのだろうと考えてしまう。
その答えは1つではなく、結局は自分自身で意味づけすればいいことではないかと近頃は思う。
そんなことを独り、頭の中で考えてるのもなかなか楽しいのだが、
それをまた誰かと共有することこそ、本当の喜びに違いない。
よりよく生きるために美味しいパンを求めて食べているような、
パンを美味しく食べていること自体が生きている意味のような、である。
<スローミーティング 20090423>
今日は、3年越しの希望が叶い、関内にある「和食 菅井」に行きました。
仕事を通じて知り合った方々と久しぶりに再会し、
美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、とても和やかで、時に情熱的な会食となりました。
写真にもありますが、一品一品がとても凝っていて、
シェフが素材にこだわり、視覚的にも美しく、丹誠込めて調理している気持ちが伝わってきました。
「へ〜」と思ったのが、ピンポン玉ほどのフルーツトマト。
1年でもっともトマト(ハウス栽培)が美味しくなるこの季節、
群馬産のファーストトマト(ブリックスナインかな?)を使い、トマトの上にウドがちょこんと乗ってました。
トマト自体が猛烈に美味しく、本当に味な一品でした。
話題は尽きることなく、林さんには花屋のたまごたちに「花作り農家の心」を伝えるお仕事をされていること、
渋谷さんには不景気下でもちゃんとした食を提供しているお店は繁盛していることなどを伺いました。
お二人ともとにかく情熱的でかなりのロマンチスト!
人との出会い、おつき合いをとっても大切にされていて、
話を伺いながら感動して涙が出そうになりました(ちょっと酔ってましたけど!)。
自分などお二人にはとても手が届かないと思いつつ、
こうしていろいろなお話を聞かせていただき、それに感謝し、何とか報いたいという気持ちになります。
「ぼなぺてぃ」を作って6年目。
うまくいかないこともあったけれど、発起人(種まき人)の3人で会に込めた想いは、
こうして続いてきたのだと思います。
人を囲い込むことなく、門戸を広げ、同じ気持ちになれる仲間作りをこれからも続けていけたらと、
今また改めて思いました。
今日は、林さんのご厚意により、本当に素晴らしいひとときを過ごすことができました。
ありがとうございました。
「再見!」
<スローフード番外編 20090411>
ご近所のよしみで昨年から「花見の会」にお誘いいただいている。
今年は桜が早く、お庭はすでに葉桜模様だったが、ポカポカとした陽気でとても過ごしやすかった。
主催者の原さん(写真右から2番目)は、某化粧品会社を退職後、現在でも学校で英語を教えたり、
香りの文化について講義をされている人である。
元慶応ボーイらしく、ジェントルマンでとってもカッコイイ!
他のメンバーもそうそうたる顔ぶれで、
某銀行支店長や1000人の従業員を抱える社長さんだった人など、
それぞれに充実した人生を送ってこられた人ばかりと見受けられる。
出身地も仕事も違っているのだが、
共通項となっているのがセーリング・クラブ「藤沢帆走クラブ」である(「湘南朝日」新聞記事)。
毎週金曜日には、江ノ島のハーバーからクルーザーに乗り込んで、三浦沖まで波に揺られる。
結局のところ、人格というか、人柄なんだなと思う。
さりげない会話の中にも世の中の情勢に対する確かな認識や歴史についての造詣など、
一般教養が身についていて、ちゃんと勉強されているんだなぁと、感心してしまう。
原さんの奥さまの美味しい手料理と吟醸酒「湘南」やワインを飲みながらのくつろいだ会話は、
まさに「ぼなぺてぃ」が目指す時間の過ごし方だなと思えた。
みなさん、英語も堪能らしいが、語学に限らず学ぶべきことは本当に多いとつくづく思う。
10年ごとに僕は、自分の人生を顧みてみるのだが、
果たして70になったとき、みなさんのような豊かな人間性をもてているだろうか、と思う。
あくせくしたくはないが、楽ばかり考えて退屈な生活を送りたいとも思わない。
人生の先達らは、僕にとっては、まさに人生の羅針盤である。
貴重な時間をお裾分けしていただき、ただただ感謝である。
<スローフード研究会VOL.15 20081025>
今回の訪問地は、茨城県水戸市。
そう、納豆のふるさとです。
はじめに訪れたのは、地元農産物を売ってる大型直売所「ポケットファームどきどき」。
ここのK店長はなかなか話好きで、しばらく食と農の未来などについて語り合いました。
定期的に自主的な勉強会をやってるらしく、かなり凝ったパワポを作ったりして研鑽してるそうです。
特徴的なのは、ブッフェスタイルの「森の家庭料理レストラン」。
食材はすべて「ポケットファームどきどき」から供給されていて、
ひとりの板前と近所の奥さんたちが作る家庭料理が食べ放題(1800円)のお店です。
店内はとても落ち着いた雰囲気で、野菜をふんだんに使った品数はとても多いうえ、
どれも美味しいので、休日ともなると開店前から行列ができて、
すぐには入れないことが多いそうです。
水戸に行ったら、ぜひぜひ立ち寄って欲しい超オススメのレストランですよ!
さて、午後からは、日本最大のパプリカ農家「Tedy」に行きました。
社長のH氏は、とても気さくな人で、僕たちの質問すべてに丁寧に答えてくれました。
写真にもあるように、1.5haもあるオランダ式のガラス温室は、
反対側が霞むほど果てしなくだだっ広いところで圧巻でした。
非農家だったH氏は、高校生の頃から「農業」が夢だったそうで、
40を目前にして、就農を決意したんだそうです。
周囲は無謀だからと止めたそうですが、オランダで研修を受けたりして、ついに夢を掴んだそうです。
パプリカは着々と消費量が伸びている一方、国産比率はわずか1割しかないので、
将来性が期待できるのではないかと思えました。
一緒に行ったI君は、すっかり魅了され、大規模経営に益々意欲を燃やしてました。
今回は、いつもの仲間に加えて、量販店最大手の方々も同行してくれて、
僕が憧れている鈴木会長のお話も聞けたりして、とても楽しい一日を過ごせました。
まだまだ自分の知らない日本があっちこっちにあるんだなって、改めて思います。
ライフワークとして、これからも「ぼなぺてぃ」の活動をやっていこうって思いました。
ぜひ、どなたでもいいので、機会があったら一緒に行きましょう!
今回、お世話になった方々には、本当に感謝感謝です。
<スローミーティング 20081018>
今日は、久しぶりに秦野の仏レストラン「ぴ〜ぷる」にお邪魔しました。
相変わらず渋谷シェフはにこやかに迎えてくれて、たちまち以前のような和やかな雰囲気になりました。
この日の料理は、地場産野菜を使ったその名も「野菜づくしコース」。
数年前から「ぴ〜ぷる」では、野菜だけのフルコースが好評で、
季節の野菜をふんだんに使った料理は、とってもヘルシーかつ美味で、お腹もいっぱいになりました。
葉物野菜のポタージュ(写真:上段真ん中)、パプリカのアイスクリーム(下段左)など、
とってもサプライズな品々に、さすが研究熱心だな〜と感激しました。
この日は三浦産のパプリカを持参して、シェフの評価を聞いてみたところ、
通常はオランダ産を使ってるそうですが、
国産でこれだけ大きく、しかも鮮度のよいパプリカは初めてだと喜んでいただけました。
食と農をいかにつなげるか?
この日も「ぼなぺてぃ」にぴったりな話題で盛り上がりました。
今回は農業試験場経験者を集めた会でしたが、それぞれに熱い想いがあって、
話をしていて本当に嬉しくなり、また勉強にもなりました。
ベジタブル&フルーツマイスターを取得した方からは、
その辺の動向を教えていただき、もっと農業の現場からの参加が必要という提示がありました。
今、世界では、大企業経営によるアメリカの輸出型農業に依存する形ができあがり、
もはやその食糧戦略に太刀打ちできなくなっています。
しかも人口増と食生活の変化により、各国で食料の輸出規制が始まっています。
工業立国を目指してきた日本は、これからどうやって国民の食卓を守っていくのでしょうか?
先進国でもっとも低い自給率(40%)は、
将来さらに厳しくなるかもしれません。
今年になって、中国産の農薬混入が相次いで問題になり、
国産、地場産が見直されています。
ぜひ、こういう動きがより活発になって、
日本の農業に理解と活気が戻ってくれればと願わずにはおれません。
というわけで、みなさまのお陰で楽しく充実したひとときを過ごせました。
お忙しい中、ご参加いただき、本当にありがとうございました。
また、いつか美味しい食卓を囲んで再会しましょう。
<スローミーティング 20081003>
江戸末期、鎖国中の日本に黒船でやってきたペルリが上陸した町、久里浜に行ってきました。
酒肴工房「百年の杜」という名のこぢんまりとした居酒屋。
今回のメンバーは、自分以外はみな相当な酒飲みで、
それぞれ好みが違うため、ビール、ワイン、焼酎がクイクイっとのど元を通って消えていきました。
このお店の料理長Mさんはタイに長く住んでいた方で、
この日は、三浦で獲れた青パパイヤを持ち込んで料理をしていただきました。
青パパイヤは、まだ日本では沖縄などを除き馴染みの薄い野菜ですが、タイでは日常食だそうです。
有名なのはソムタムというサラダ。
ピリッとした食味とコリコリっとした食感が愉しめます。
国際色豊かな面々が揃っていたためか(?)、異文化体験の話や歳の差、性別の違いを超えた恋愛観など、
なんだか妙な話で盛り上がり、最後は笑いすぎで腹筋が痛くなるほどでした。
不覚にも私は最後の方で酩酊してしまい、かなり寝ぼけてたと思います(大変、失礼しました…)。
また機会があれば、食や農の話などもしたいと思うので、
これに懲りずよろしくお願いします。
<スローフード研究会VOL.14 20080621>
栃木県下都賀郡へ行ってきました。
東北自動車道「佐野藤岡I.C」を降りて5分もすると、道の駅「みかも」があります。
店内には地元農産物直売所「万葉の里」があって、
これから行くグリーンステージ大平(以下、GSO)産のトマトジャムやトマトジュースがあり、
さらに、なぜかダルマメダカやウーパールーパーといった珍生物も売られていました!
それにしても「道の駅」というネーミングは、いいですね。
現在、47都道府県になんと827駅!
名付け親は、山口県の酪農経営者、坂本多旦氏の発言が元になったという説があるそうですが、
諸説あり、今となってはどこが道の駅第1号かも含め、わからなくなっているようです。
さて、車でさらに東へ30分ほど走ると一面が田んぼという大平町へ着きました。
大平町という言葉どおり、見渡す限りの平野の中に、1haにもなる巨大温室が小さくぽつんと建っていました。
早速、GSOの温室内を田杉常務に案内していただきました。
昨年7月にまいたトマトのつるは、現在、43段まで花をつけ、収穫期終盤を迎えていました。
栽培されているのは「カンパリ」というオランダで育成された中玉トマト品種で、
房ごと収穫できるという特徴があります。
ここでは、土の代わりにロックウール(鉱物繊維)で栽培しており、施設内もキレイで整然としていました。
品種の力もあって病気の発生が極少なく、農薬はほとんど害虫防除でしか使っていないというのが驚きでした。
1つの花房には8つの花だけを残し、すべてが色づいたら収穫するのですが、
裂果の問題などから、全部が房どりできるわけではなく、半分になったり、個どりになるものもあるそうです。
田杉さんからとれたてのトマトをいただいたので、丸ごと口に入れてみると、
皮がしっかりしていて、甘み、酸味の両方が適度にあり、ゼリー質も多く、とってもジューシーで美味でした。
ここで作られたトマトは「カクテルトマト」の名称(商標登録)で地元や首都圏だけでなく、
北海道から福岡まで販売され、生産が追いつかない状況とのことでした。
急激な重油高騰により大幅なコスト増に見舞われる中、安定品質、安定生産の努力を続け、
販路の信頼をしっかり掴むことでこの苦境を克服しているようでした。
長年、演劇をされていたという田杉常務には、予定時間を少々超えてご案内していただき、いい勉強ができました。
ありがとうございました。
GSOを後にすると、有名な佐野ラーメンを食べに行きました。
佐野駅からすぐのところにある昭和29年創業の「赤見屋本店」。
中国から伝わったという青竹(孟宗竹)で麺を伸ばす「青竹手打ち麺」は、
麺の中に気泡が残ることから熱伝導が高く、わずか10数秒で茹であがるちぢれ麺が特徴。
食べてみると、芯が全くないモチっとした歯触りで、蕎麦のように喉ごしでつるつるっと食べられるような食感でした。
さて、栃木というと日光、那須へ行くことが多く、県南地域をじっくり歩くのは初めてでしたが、
佐野厄除け大師や足利学校、渡良瀬川、小京都といわれる蔵の街などなど、意外と見所がありました。
帰りしな、藤岡I.Cそばにある「羅布乃瑠 沙羅英慕(ラブノール・サラエボ)」という名の
とっても不思議な雰囲気のお店に立ち寄りました。
レトロ調の洋館はかなり怪しげで、初めてだと入るのに少々勇気がいる雰囲気です。
店内へ足を踏み入れると、いたるところに古いランプや置物がならび、
その趣味の派手さに思わず笑ってしまうほどでした。
クラシックのBGM、こだわりの自家焙煎珈琲、膨大なメニュー数に目が回りそうな感じでしたが、
味はとても美味しく、腰を落ち着けると居心地もなかなかよく、たいへんよいお店でした。
しばし日常を抜け出て、ぶらっとスローな時間が過ごせました。
<スローミーティング 20080211>
ホテルニューグランドの名誉料理長、高橋清一氏と話す機会に恵まれ、
ご自宅にお邪魔してお話を伺ってきました。
これまでも何度かお会いしたことはありましたが、
ゆっくりとお話するのは初めてでした。
開国とともにほとんどの西洋文化は横濱で誕生し、
その中心的な存在となったのが山下町にあるホテルニューグランドでした。
「ホテルは人と文化の交差点」という高橋氏の言葉に象徴されるように、
有名無名にかかわらず様々な人がホテルで出会い、交流をもち、
そこから新しい文化が誕生してきたのでした。
その辺のエピソードは、高橋氏の著作「横浜流」に詳しく書かれていますが、
この本は地元横浜では、ハリーポッターと並んで2005年のベストセラーになり、
その功績は高く評価され、「横浜観光コンベンション・ビューロー」の特別功労者賞という
名誉ある賞の受賞にもつながったそうです。
宮内庁御用達のホテルなので、天皇、皇后両陛下や皇太子殿下ご夫妻もたびたび訪れるそうですが、
食事の説明を求められることも多く、そんなときは、
フランス料理に関する様々なエピソードを披露するそうです。
天皇、皇后両陛下より「美味しゅうございました」と直接お言葉を頂いたときなどは、
感激のあまり目頭が熱くなってしまうそうで、
仕事冥利に尽きると笑顔で語る高橋氏はとても幸せな仕事人に見えました。
テレビやラジオの他、数多くの講演もこなす高橋氏の語り口はとても優しく、
また信念に根ざした言葉はこちらの心に直接響いてきました。
格差社会における政治の問題、教育の問題、それ以前に家族の在り方など話題は広範囲に及び、
いろんな意味で今の時代は「錯覚社会」であると言われました。
今、幸せと思ってても、明日どうなっているかわからないのが錯覚社会。
自分さえよければという思いやりのなさが問題の根底にあるとも示唆されました。
そんな社会問題の話もあれば、もちろん料理のお話もいろいろお聞きしました。
横浜がカレーの発祥の地であることも初めて聞きましたが、
ホテルの料理には、サプライズが必要だといいます。
そんな名誉料理長の仕事の1つに、食材の仕入れがありますが、
そこには「what?」が必要なのだそうです。
リーク、トレビッツ、ペコロス、チコレ、アーティチョークなどなど今は輸入が主の野菜も、
国産で安定供給できる産地ができれば面白いかも、ということでした。
ニューグランドのお墨付きをもらおうと、日々、全国から新しい食材の提案もあるそうですが、
高橋氏の目にかなうものは滅多にないそうです。
皿洗い6年、鍋洗い8年という長い下積みを経て養われた仕事に対する厳しい目は、
日本のホテル西洋料理の過去から未来までを一直線に見据えているようでした。
6時間を超える「特別講演」になりましたが、まだまだ話題に尽きないという様子には、
本当に脱帽でした。
とても楽しく貴重なひととき、本当にありがとうございました。
<スローフード番外編 20080209>
外房総御宿町にある「雅流懐石 愚為庵」に行ってきました。
かやぶきの家に一歩足を踏み入れると、なんともいえぬ安らぎが感じられました。
建築されてから200年以上という古農家の中は、
土間、囲炉裏、奥座敷が広々とつくられていて、トイレでさえちょっとした書斎にできそうなほど!
都会暮らしには羨ましいほどの静けさと広々とした空間の中で、
旬の野菜を中心とした素朴な料理が、ゆっくりゆ〜くりと運ばれてきました。
「和が流行ってきているな」と私が感じたのは、ちょうど21世紀がはじまる頃。
和風建築が見直され、外食産業はこぞって和の雰囲気を打ち出し、
商品名やロゴに筆書きのものが増えていきました。
京の長屋を改造して住んだり、浴衣を着る若者も増え、
短命に終わった安倍内閣のキーワードが「美しい国づくり」だったのも、
こうした時代の空気を読んでのことかなと思います(元々は小泉政権が打ち出した構想)。
飯倉晴武氏の「日本人のしきたり」が発行されたのが03年、藤原正彦氏の「国家の品格」が05年、
坂東眞理子氏の「女性の品格」が06年といった具合に、
日本の伝統やら良さを見直す本が相次いでベストセラーになっているのも1つの社会現象といっていいでしょう。
六本木ヒルズやみなとみらいなどの高層ビル化が進む反対側で、
「愚為庵」のような農家レストランが地方で人気というのも興味深い現象だなと思います。
雪がぱらつく田舎にて、椎茸のお刺身、ダイコンを茶碗に見立てた茶碗蒸しなどなど、
どれも美味しいお料理にすっごく満腹になりました。
身体の芯までゆったりと楽しめて、本当に御馳走様〜!!
<スローミーティング 20070913>
三浦半島の野菜農家Wさんのご案内で、横浜(関内)にあるダイニング・カフェ
「CHIKI CHIKI TAN TAN」に行ってきました。
Wさんは、神奈川県が育成中のローマ型トマト「SPL25」を試作していて、
今夏、このレストランへ出荷したところ、たいへん好評なのだそうです。
SPLシリーズは、生食・加工兼用を目指して育種中のトマトですが、
やはり加熱調理したときの味がふつうのトマトと違うとのことでした。
この日は、SPLを使ったオード・ブルのほか、Wさん一押しの青トマト(グリーンゼブラ)のペースト、
グリーンサラダや蜂の巣(牛の第二胃)のパスタなどなど、たくさんの美味しい料理に舌鼓を打ちました。
Wさんはもともとソムリエの仕事をされてた関係から、食への造詣も深く、
また接客のプロでもあると感じました。
普段あまり聞くことのない外国でのお話など、興味が尽きることなく、
とても楽しいひとときを過ごすことができました。
Wさん、同席されたみなさま、貴重な会に声をかけていただきまして、ありがとうございます。
おいしい料理、おいしい会話に、御馳走様〜!
<スローフード研究会VOL.13 20070216>
房総半島の北東部、銚子に近い香取市山田へ行ってきました。
「こんなド田舎でやってるの?」とちょっとビックリな場所で、
国家プロジェクト「バイオマスタウンの実証実験」は行われていました。
キャッチフレーズの「山田から全国へ、そして世界へ」は、しかし、誇張ではなかったですね!
地域内で発生する家畜糞や作物残渣など(バイオマス)から発電したり、自動車燃料に利用したりだけではなく、
むしろ多量に発生する副生産物(固形残渣、消化液)を堆肥や液肥にして地域農業に循環させている点が特徴ということでした。
そのためにも、プロジェクトに農事組合法人「和郷園」が参画している意義はとても大きいと感じられました。
5名の有志(農家)の産直から始まった「和郷園」の理念は、「生産者の自律〜健康・環境・調和」で、
21世紀の農業が目指すべき道がここにあるような、とてもチャレンジングな活動だと思いました。
ここでの取り組み成果は海外からも注目されていて、現在もマケドニアへの導入を検討中とのことです。
文字どおり、「山田から世界へ」という熱気でいっぱいでした。
お昼は、「和郷園」も出資している「風土村」で野菜たっぷりバイキングを食べました。
「この内容で1000円なの?」とビックリするほど充実したメニューで、時間制限もなくゆっくり食事を楽しめます。
さて、午後は、香取市と隣接する旭市新町の石毛農園にお邪魔しました。
全国バイオ研究会の設立者である石毛襄さんに一度お会いしたくて、伺いました。
最初に出迎えてくれたのは奥さんの方で、とっても気さくで温かな方でした。
ほとんど茨城弁と思われる言葉は、かなりアクセントも強いのですが、面白いジョークをたくさん話してくれて大笑いでした。
それに輪をかけて楽しいのが、次に登場した襄さんでした。
微生物や植物エキスなど天然資材を使った病害虫防除法の話から、
台湾にある世界随一の種苗会社「農友」の話や全国にいる知人の事例などまったく話が尽きません。
個人的に訊いてみたかったことの1つが、どういう経緯でこの会ができたかでした。
「う〜ん、なんとなくできちゃってたんだよね〜」というような答えに一同、笑ってしまいましたが、
そこには実感がこもっていて、あながち遠からずなのかなという気もしました。
そのバイオ研究会の会長が故・橋本龍太郎大臣だったというのも大変なことですが、
結局のところ、襄さんの人間性、人柄なんだなということが会ってみて、とても納得できました。
「どうやったら儲かる農業ができるのか?
それは、農水省のやるなってことをやれば儲かるんだよ!」
というように、面白可笑しい語り口の中にいろんな真実やノウハウがあって、
それを包み隠さず、表裏なく語る姿に、カリスマを感じずにはいわれませんでした。
話の合間に何度も奥さんが来て、お茶を入れてくれたり、茶々を入れたりするのも可笑しかったですね。
「この人のいう法螺を鵜呑みにしてはいけないよ!」
奥さんが話し出すと、饒舌な襄さんも一時黙ってニコニコ聞いているのも微笑ましい風景でした。
本当に話は尽きませんでしたが、自宅裏にあるハウスにも足を運び、
新種の房取りトマトやベビーリーフ(クレソン、アマランサスなど)、ズッキーニの栽培状況も見せていただき、
とてもいい勉強をさせていただきました。
帰路、山武郡大網白里町にある「HAMPS BOOGIE」というタイ料理屋さんで反省会(座談会)をし、
夜の「海ぼたる」で「寒い〜!!」と叫びながら帰りました。
世の中は動いているんだな、というのが今回の印象として強く残りました。
ご案内いただいた方、参加した方、みんなありがとうございました。
<スローミーティング 20060827>
久〜しぶりに長島農園(三浦半島)に行ってきました。
地元で獲れた海の幸、山(畑)の幸を食べるという企画があるというので遠慮もせず、お邪魔してしまいました。
海の幸は、長島さんのお知り合いの漁師(あだ名が「船頭」)とその日に漁に出て捕ってきたもの。
ガシガシ動いている石ガニやニュルニュルしたミズダコ、メバル、サバ、ニシ貝などなどに、
三崎魚市場で仕入れたマグロのカマやキンメなどがテーブルに並びました。
山の幸は、長島農園で獲れたキュウリや人参、甘トウガラシに、
私が栽培した調理用トマトも加えてもらいました。
当日は雑誌の取材を兼ねた食事会ということで、編集の方やカメラマン、
さらにトルコ大使館の方、レポートを書く人(ヤマケン)、長島さん一家、船頭さん一家などが集い、
とても雑多なエネルギーに満ちていました。
ふだん接することのない人たちと同じテーブルを囲むのはとても刺激的でした。
特に外国の人と話をするのはとても楽しそうでしたが、いかにも英語力がなく、とても会話が続きませんでした…。
というわけで、9時のお開きからカマドの残り火を見ながら午前0時前まで、
長島さんとのんびり話せたのも楽しかったですね。
お誘いいただきありがとうございます&御馳走さまでした。
<スローフード研究会vol.12 20060712>
長野県伊那市にある「みはらしファーム」へ行ってきました。
名前に「ファーム」とあるとおり、国の事業により整備された農業公園です。
中心となるのが約2haのいちご観光農園ですが、他にも写真のように色々な収穫体験ファームがあって、
中でもアスパラガス狩りとダチョウ牧場は、全国的に見ても珍しいと思います。
園内のレストランでダチョウ料理を食べたり、
お土産にダチョウの卵を買うこともできます(1個4000円でした)。
年間70万人近くの来客があるそうですが、その目玉施設が、平成6年に湧出に成功した「みはらしの湯」です。
もう何年も全国的な温泉ブーム(のよう)ですが、温泉がなければここまでの発展はなかった様でした。
その名の通り、遠くには南アルプスの見晴らしがすばらしく、派手さはありませんが、
のんび〜りとした気分で1日過ごせるところです。
また、伊那は「ソースカツ丼」が有名ということで、元祖ともいわれる「青い塔」でいただきました。
サクサクとした食感と肉厚なカツに甘辛なソースがとっても美味しかったです(写真のヒレかつ丼で1050円!)。
<スローミーティング 20060324>
久しぶりに仲間で集まり、美味しい食事を囲んで、ゆっくりと団欒を楽しみました。
ちょうど季節限定の「野菜コース」が始まったので、
「これは何だろう?」「花ズッキーニっておいしいんだよね」とか
「ヤーコンの甘味はオリゴ糖なんですよね」とか、
いろいろな野菜の話を持ち寄りながら、話題はあっちこっち飛びつつ、とてもくつろいだ雰囲気でした。
写真(左端)は、今月発売された「るるぶ」に掲載されている「ぴ〜ぷる」の記事です。
料理にかける渋谷シェフの熱い想い(のホンの一端)が紹介されていますヨ。
「ぴ〜ぷる」の「野菜コース」は、4月中くらいまで続くそうです。
たまには、野菜が主役のディナーは、いかがでしょうか。
<スローフード番外編 20060301>
東京都足立区にある「杉本青果店」に伺いました。
北千住駅から学園通りを歩いて3分くらいのところにある、一見ごく普通の八百屋さんです。
しかしながら、よくよく品物を見ると、たいへんなこだわりが感じられました。
輸入品が普通なのに国産チコリーがあったり、珍しいジャガイモの品種「インカのめざめ」は、
通常の2倍もある大きなものだったり、トマトだけでも6、7アイテムあったりとまるで野菜の展覧会です!
100〜120品目におよぶ品揃えは、いずれも「旬」と「産地」にこだわって仕入れられたものだそうです。
2代目店長の杉本晃章さんは、「美味しい野菜・果物」を常に探求・研究されていて、
東京の八百屋さんで組織している「八百屋塾」の代表も務められています。
また、食品に関する豊富な知識と地域での模範的店づくりが認められ、
(財)食流機構の「匠の店」の称号も授与しています。
杉本さんの言葉に、「ゆっくり育ったものの方が美味しい」というのがありましたが、
まるで泉のごとくあふれ出てくる野菜や果物のお話は、聞いていてとても面白く、
時間が過ぎるのをすっかり忘れてしまいました。
貴重なお時間をさいていただき、本当にありがとうございました。
詳しくは、お店のホームページでもご覧いただけますので、どうぞ!
http://www.sugimototeruaki.com/index.php
<スローフード番外編 20060202>
宮崎県綾町にある「葡萄園スギヤマ」を訪ねました。
綾町は有機の里で知られる町で、県中心部より車で1時間ほど西へ走った自然豊かなところです。
経営主の杉山経昌さんは、1990年、サラリーマンを早期退職していわゆる「脱サラ農業」を始め、
現在は専業農家として、1ヘクタールの果樹園と30アールの野菜畑を管理しています。
昨年、就農から現在までの経緯を記した「農で起業する!」が出版され、
その内容の濃さ、斬新さ、面白さからベストセラーになっています。
私もその著作を読み、ぜひ一度会ってみたいという野次馬根性で(?)馳せ参じましたが、
お会いするなりすぐに精力的な「農園案内」が始まりました!
「写真?どうぞいくらでも撮ってください!質問があればどんどん聞いてください!」と屈託がない。
まるで米国人のようなオープンさ、フレンドリーさが感じられました。
足早に次々と展開するお話の中にも横文字がポンポン飛び出し、
なんとエネルギッシュな人なのだろうと思いながら、
こちらも元気をもらっているような気持ちにもなりました。
「経営とは何か?それは、入ってきたお金で生活すること。」
「趣味とビジネスはちゃんと分けなければいけない。」
「1つ1つは小さくても巣全体としては強い=日本蜜蜂の論理が必要。」
理論と実践に裏打ちされたお話は、とても説得力があり、聞いていて痛快な感じでした。
誰もが杉山さんのようにできるとは思えませんが、
こういう人が日本にいるということ自体が励みであり、喜びだとも思いました。
本で読んだり、ネットで情報を得ることも大切なことですが、
やはり直接会って肌で感じるインパクトと情報量にまさるものはないと、
今回、杉山さんにお会いしてつくづく感じました。
杉山さん、忙しいところご丁寧なご案内、本当にありがとうございました。
<スローフード研究会vol.11 20051104>
「東京ファーマーズマーケット2005」が11月1日〜6日に開催され、
東京駅前の丸ビルから丸の内仲通りに、パリ・マルシェのイメージでお洒落なワゴンが並びました。
選定委員(委員長:北岡尚信シェフ)に選ばれた全国各地のこだわり農家が手弁当で集まり、
「シェフがコーディネートするファーマーと消費者との交流空間」で自慢の農産物をせっせと売ってました。
東京国際フォーラムでは、連日、食文化セミナーが開講されていて、
どれもぜ〜んぶ聴いてみたいテーマでしたが、1つだけ「自立する農業ビジネス」に参加してみました。
モクモクの木村修氏や米ワールド21の高橋仙一郎氏などがパネリストをつとめ、
非常〜に内容の深い、刺激的で夢のあるお話をたくさん聞くことができ、すっかり胸が熱くなりました!
総合プロデューサーの吉田誠氏は、セミナーの司会もされていましたが、
相変わらず的を外さない的確なコーディネートにただただ脱帽でした。
初めての試みに苦労も課題も多いというお話でしたが、
この経験を次に生かしたいとすでに気持ちは次のステップへと向かっていました(さすが!)。
いや〜、とても勉強になったというか、「もっと勉強しなきゃ」という気持ちになりました。
ありがとうございました。
※昼食は、本場アメリカ直輸入の店「West Park Cafe」で巨大ハンバーガーをいただき、満腹になりました…。
<スローフード番外編 20050927>
静岡県掛川の山中にある「キウイフルーツ・カントリーJAPAN」。
知る人ぞ知る日本最大のキウイ園!
広々とした園内には、世界中のキウイが栽培されていて、
入園料1000円でいろんな味のキウイが食べ放題(時間制限なし)。
園内を飛び跳ねるウサギやちゃっかりキウイの葉を食べている「立つヤギ」を眺めていると自然に顔が緩んできます。
園内の自然林を散策すればちょっとしたハイキング気分、お腹が減ればバーベQもあります。
代表の平野さんは、農業を食料生産の場だけではなく、教育や社会、文化に寄与するものとするために、
400もの体験学習プログラムやファームステイ、大学講師、海外とのネットワークづくりなどに取り組まれています。
その見識の広さ、活動範囲の広さには、本当にビックリしてしまいました。
「失敗は数多い」という経験談はとても示唆に富み、農業者としても人間としても魅力あふれる人柄です。
日本全体を視野に農業をやるという心意気が園名の「JAPAN」に込められているときいて納得でした。
<スローフード研究会vol.10 20050803>
今年4月に誕生した伊豆の国市、奥深い山の中に約100haの研究農場があります。
ここMOA自然農法文化事業団の大仁農場では、
化学肥料や農薬をまったく使わない農法の研究が昭和57年から行われています。
農園課K氏のご案内で、全く臭気のない堆肥や6年間年2作の連作ができたキャベツ畑、
ブドウの根域制限栽培など、時間も忘れてたっぷり見せていただきました。
最近では「有機農業」や「オーガニック」という言葉を聞かない日はないという感じですが、
10数年前は、有機=非現実的で特殊な農業というイメージが一般的でした。
この10年で健康や環境に対する関心が急速に高まり、
減農薬や有機物主体の土づくりに取り組む農業者もかなり増えました。
ここで作られた野菜は場内の直売所で完売だそうですし、
今年中には、心の癒しを目的としたクリニック施設もオープンするようです。
10数年前に訪れたときとは、ずいぶん時代が変わったものだと改めてビックリしました。
大仁農場の次は、お腹も減ったので、函南にある「酪農王国オラッチェ」へ行きました。
それほど大きな施設ではありませんが、ヤギやウシに触ったり、
トウモロコシの収穫体験ができたり、家族連れで楽しむのにちょうどよいのでは。
ここで伊豆牛のハンバーグと濃厚なソフトクリームをいただきました!
その後、小田原ジョイファームの視察に行きました。
代表の長谷川氏の夢は果てしなく大きく、ここでは紹介しきれませんが、
規模拡大と経営の会社化だけでなく、モデル経営体として地域農業全体の活性化に寄与する、
10年後、20年後を視野に入れた壮大かつとても情熱的なものでした。
なんと視察の合間に、ブルーベリー収穫のお手伝いもさせられてしまいました(笑)。
品種による味の違いを食べ比べたり、1本の樹でもてっぺんにある実が美味しいことなどがわかり、
とても楽しみながらの貴重な視察&収穫体験でした。
<スローフード研究会vol.9 20050217>
椛蝸S。日本人の胃袋を満たしてきた築地市場にあって、いち早く西洋野菜を日本に紹介し、
有機農産物などこだわり野菜への取り組みも積極的な仲卸。
その設立者であり代表取締役会長である大木健二氏は、日本における西洋野菜第一人者です。
「生食用ソラマメはチーズに合うよ」「パールオニオンどこかで作らない?」
青いトマトを切り分けながら、西洋野菜の普及を熱っぽく語る大木氏は、とても90歳にみえぬ若々しさ。
「ちょっと行ってくる」といって南イタリアや他の国々によく出かけたそうです。
こういう人たちの努力があって、今の僕たちの食卓、食文化があるんだと思うと、とても感慨深いものがありました。
築地界隈での食事も魅力でしたが、西東京市田無にある「レストランけんぞう」で昼食をとりました。
この店では、歩いて10分ほどのところにある新倉ハーブ園で栽培されたハーブが使われています。
ランチコースの前菜サラダにも、チャービルやスイスチャード、バジルソースが登場。
中でもリーキのポタージュが美味しかったですね。
(有)ニイクラファーム。予定より遅れてしまい、すでに庄次郎&大次郎親子がお待ちかねでした。
「食べないものを作るのは大変」という庄次郎さんは、ハーブマイスター。
ハーブに対する知識もさることながら、その語り口は思慮深く、味わい深い。
「30センチの芸術にシェフは賭けている。それに応えなければいけない」とハーブへの想いは熱い。
そのDNAを受け継ぐ大次郎さんも、さらに情熱的!
「クレームのない仕事はツライ」と言い切り、顧客との直接交流、信用を何より大切にしています。
新しい品目導入だけでなく、LEDの農業利用など、つねに研究を怠らない姿勢にも感銘を受けました。
5年で枯れたのち蘇るローズマリー「復活」の話や花が咲くと香りがまろやかに強まるバジルの話など、
時間が過ぎるのも忘れて新倉親子のうんちくにすっかり聞き入ってしまいました。
都会の真ん中のハーブ園でこんなにも楽しく充実した時間が過ごせるなんて、本当に感動!
丁寧で親切なご案内、本当にありがとうございました。
<スローミーティング>
[2004.12.1]
鎌倉のUさんにいただいた野菜やメンバーが持ち寄った食材を元に試食会を行いました。
次々に出てくる料理はどれも野菜が主役!
地元で獲れたトレビスやリーキをはじめ、プンタレッラ、ビーツ、松輪サバの燻製&セロリなど
発見と驚きに満ちたとっても美味しい「ネバーエンディング野菜ディナー」でした。
ボジョレーヌーヴォに酔いつつ、話題はあっちへフラフラ、こっちへフラフラ…。
今自分たちが立っている時代、将来の夢、挑戦の意味、連携の難しさ、人生の歓びなど、
肩の力を抜きつつも真剣な語らいは、とても貴重で楽しい時間でした。
はじめに種をまくことが大事ですが、育てることはもっと大変で大切なことだと思います。
みんなで愉しみながら、ゆっくりと「ぼなの心」を育てていきたいと思いました。
<スローフード研究会 vol.8>
[2004.11.24]
今回の研究会は、「ピッコロ」H氏と「ぴ〜ぷる」S氏の企画で、
鎌倉市内の生産農家、Uさんの畑を見学させていただきました。
リーキもトレビスもしっかり生長していましたよ!
左の写真は、ロシア料理ボルシチの原料にもなるビーツ、サトウダイコンとも云われる天然の甘味料です。
他にもたくさんの珍しい西洋野菜がありました。
年間150種類もの野菜を作りながら、つねに新しい野菜を求める探求心には、深々と脱帽でした。
Uさんが販売している直売所には、朝からお客さんが並んで待っているそうです。
ここでしか手に入らない地場産西洋野菜を求めて、近隣のシェフや料理研究家がわんさか!
考えてみれば、今ふつうに食べている野菜の大部分は、西洋野菜なんですよね。
その昔、最初に日本に来たときには、やはり作り方も食べ方もわからず、誰かが試行錯誤したのでしょう。
そう考えると、今はまだ珍しい野菜たちが数十年後にどうなっているか、想像してみるのも楽しいですね。
今回は、たくさんのシェフと農家が一緒に交流できて、本当に貴重な時間を過ごせたと思います。
また、Uさん夫妻には、お忙しいなか丁寧なご案内をいただき、本当にありがとうございました。
<スローフード研究会 vol.7>
[2004.11.4]
いまだ輸入物が主体の西洋野菜「トレビス」と「リーキ」をなんとか地場生産しようと、
これまで数年取り組んできたが、今年ようやく良品が収穫できそうなレベルになりました。
この日は、生育状況の調査と合わせて、今後の出荷方法などを話し合いました。
そして、やはり「農=食」ということで、Sシェフがトレビスのサラダとリーキ料理を作ってくれたので、
みんなで試食しながら、これからの産地化、さらには農業の将来展望などなど話は尽きず、
とうとう日も暮れてしまいました。
暗闇の中で片づけが大変でしたが、とても豊かな時間を仲間で共有できたことが、
何よりの収穫物だったように思います。
ごちそうさま、ありがとう、ぼなぺてぃ…。
<スローフード研究会 vol.6>
[2004.9.22]
今回は、「隔離床栽培による高品質生産」をテーマに、栃木県の事例研究に出かけました。
農林大臣賞を受賞したトマト専業農家(下野地区)の熊倉氏は、1200坪のロックウール栽培で減農薬に取り組み、
その技術は地域随一だそうです。素朴な人柄とトマトに対する優しい眼差しがとても印象的でした。
そのロックウールシステムや隔離床システム「樽」を開発している叶ス和本社も見学し、
最新の産地動向や新商品などについて、開発担当者K氏からたっぷりとお話を伺いました。
最後に、宇都宮市で「果樹のボックス栽培」を行っている「こまき園」にお邪魔しました。
代表の駒場氏は、約16年前から独自に研究を重ね、現在は「全国ボックス栽培研究会」の会長として、
ぶどう、サクランボ、桃などの高糖度栽培について、北海道から沖縄まで技術指導に出かけています。
試食したブドウの糖度は、26度以上あり、甘さとコクがあって本当に美味しいブドウでした!
栃木でサクランボ栽培を初めたときの苦労話など豊富なエピソードと、
全身からオーラを発しているような人物像にみんなで魅了されてしまいました。
反省会は、宇都宮で餃子屋を3軒ハシゴし、ひたすら餃子を食べ比べ。
一押しは、宇都宮駅前の「餃天堂」。もちもちした皮とコクのある具が最高に美味でした!
<スローミーティング>
[2004.9.17]
久しぶりに「ぴ〜ぷる」で美味しい食事と会話を楽しみました。
酒豪が揃い、ビール〜ワイン〜芋焼酎〜冷酒〜食後のレモンリキュールなど、
さまざまな酒が現れては消え酔いがまわるうちに、宵も更けていきました。
「日本の自給率というより、自分たちの農業をしっかりやっていくことしかない」
「地場野菜をどれだけ美味しく食べられるか、思う存分研究してみたいね」
M氏が持参した掘りたてのサツマイモが、最後にプリンになって登場して、一同感動!
とっても美味しいひととき、御馳走様でした。
<スローフード研究会 vol.5>
[2004.6.22]
浜松市で野菜・ハーブ生産販売を行っている鈴木農園。
「美味しさの追求と安全安心を売る」を理念に掲げ、地道かつ活動的な経営に圧倒されました。
鈴木氏とつき合いの長い仏レストラン「エピファニー」の南竹シェフは、
とても穏やかな人柄とともに心には熱いものをもっている方でした。
美味しさへの探求心は果てがなく、あらゆる方面へアンテナが張り巡らされている感じで、
地場産を使ったスペシャルランチもとっても美味しくいただきました。
<スローフード研究会 vol.4>
[2004.3.23]
横須賀の長島農園を訪問。環境負荷への配慮、土着微生物を活かした土づくり、レストランとのタイアップなど、
あらゆる取り組みにポリシーが感じられました。情熱農家、長島さんの生き方は、すごく恰好いい!
視察終了後、小坪の伊レストラン「ピッコロヴァーゾ」でスローミーティング。
<スローフード研究会 番外編>
[2004.2.20]
仏料理に欠かせない西洋野菜リーキ(ポアロ)を試作し、ようやく収穫の日を迎えた。
この野菜は、日本の気候や土質に向かないせいか、発芽も育苗時の生育も芳しくなく、
収穫できたリーキはごく少なかったが、それだけに喜びも大きかった。
収穫されたリーキは、レストランで利用され、お客さんに美味しく召し上がっていただいたようです。
<スローフード研究会 vol.3>
[2004.1.14]
秦野で栽培されている健康野菜「アピオス」の収穫調査。収穫したばかりの「アピオス」を炭火焼きで食す。実に旨い!寒さに震えながらも、肩触れ合う距離で話がはずむ。
<スローフード研究会 番外編>
[2003.12.9]
秦野で試作された新野菜「トレビス」の現地調査。
ほんのりとした苦みがあり、まずは順調な生育状況だったが、
その後の寒波で壊滅してしまった。
<スローフード研究会 vol.2>
[2003.10.8]
仏シェフが野外スパゲティに挑戦!?
栽培温室はたちまちオープンカフェと化した。
<スローフード研究会 vol.1>
[2003.8.20]
こだわりブドウ園について、園主から説明を聞く。
スーパーでは買えないような珍しい品種などもあって、
直売・宅配で人気を博している。
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