

UNICORN
ユニコーンツアー2011
ユニコーンがやって来る zzz…
日本武道館
20110906 19:10-21:50
3度目の抽選でようやく取れたチケット(汗;)。席は西スタンド2階S列。ステージからは程遠いが、その場にいられるだけラッキーと思えよ、という状況である。それにしても再結成(2009)以降もただならぬ人気である。ユニコーンが解散して18年。観客の大半を占めると思しき20代〜30代前半の女子は、ユニコーン活動時(1987〜1993)、0歳〜小中学生ってことになる。やはり、民生かパフィーつながりの新しいファンが多いのだろう。ツアータイトルは「ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」にあやかったものだろうが、ビートルズのメンバーがヤアヤアやってたのが20代の頃だったのに比べると、40代後半のオジサンたちが、これほど若者たちを熱狂させているのは、ある種の珍現象あるいはこの国の世相を反映しているような気もしないでもない。そんなわけで(?)、ライブは、若い子向けのバラエティ番組のようだった(笑)。
1曲目は、5月に出たニューアルバム「Z」から「ライジングボール」。曲/阿部義晴、詞/奥田民生を民生が歌う。歓声がもの凄い。2階席まで総立ちで、曲に合わせた振付もほぼ全員でやるノリのよさである。3曲目だったかの「Maybe
Blue」は、デビューアルバムの滅多に歌われることのない曲なので、ちょっとしたサプライズだった。あの頃と民生の声も相当変わっているのだが、それほど違和感もなく、およそ30年の年月が1つにつながったかのような感慨をほんのちょっとだけ感じさせる辺りもこのバンドの持ち味かもしれない。8月31日には今年2枚目になるニューアルバムが出た。それが「ZU」。往年の名バイク、KAWASAKIのZ2(通称ゼッツー)と掛けているのかと思ったが、メンバーらは「ゼットツー」と言っていた…。それはさておき、「ZU」からはいかにも民生がちょいちょいっと作った的な「レディオ体操」、そして、テッシー、EBI、川西の3人が歌う「メダカの格好」と続いた。その3人が足を紐で結び、3人4脚の形でステージ上を右へ左へと不器用に移動する様が不思議な歌に相まって面白かった。まるで「黒ヒゲ危機一髪ゲーム」のように大きな酒樽に短剣を突き刺すと中からEBIが出てくるとか、空中フライイングしながらテッシーとEBIが演奏するだとか、舞台装置を含め様々な趣向を凝らした内容だった。個人的には、なくても構わないものばかりだったが、そういうバカバカしいことを確かな演奏力と名曲を引っさげてやるところがユニコーンのユニコーンたるところではある。
立て続けに出された新作、「Z」と「ZU」は、なかなかの出来だ。メンバー全員が作り、歌うというスタイルは昔ながらだが、メイキングを見ていると、やはり民生と阿部さんが次々とアイデアを出し、絶え間ない試行錯誤と即興で音楽を作っているのがわかる。笑いの絶えない真剣な遊び。「手島いさむ大百科」では延々とテッシーの語りが入っているのだが、ライブでもそれが再現されていた。DJ用のブースのようなものを抱えて、ファンからの質問に答えるという趣向だが、ライブならではの楽しさがあった。阿部さん作の「SAMURAI
5」でも途中で語りが入るのだが、「俺たちが海岸線を走ってるとき あいつは言った」「何て言った?」の「何て言った?」から延々と続いた。阿部さんの巻き込み力は、相変わらず凄かった。再結成後、阿部さんの書く歌に名曲があった。前作の「HELLO」、そして「ZU」の「晴天ナリ」。この「晴天ナリ」で今回のライブはお開きとなった。