

♪第5回 トミタ栞ベイホ誕生日LIVE~THE LAST~
横浜BAY HALL
2018年1月28日(日)19:00-20:30/スタンディング
このライブへ行ってから早、4ヶ月。ちょっとしたライブレポートを書く時間さえとれない…。例年のことながら、ゴールデンウィークも成績書づくりに明け暮れた。その間、映画は2本見たけれど、わずか2本である!「この忙しさは何だ!いつまで続く!」と半ば呆れながら、齷齪(あくせくってこんな字なんだ~。書けないし読めないぞ…)した日々が過ぎていく。このままだと1年経っても書けなさそうなので、テキトーに書くことにした。
このライブ、とってもよかった!MCも楽しいし、楽曲も演奏もサイコーだった。2月1日がトミタ栞の誕生日ということで、毎年、横浜BAY HALLで誕生日ライブをやっているらしいが、ここでの開催は今回がLASTということだ。横浜といっても不便な場所だし、ホール内に大きな柱があってステージは見にくいし、他でやってくれた方がありがたいとも思う(汗;)。
このライブとは直接関係ないことを書く。大瀧詠一の「A LONG VACATION」。カミさんが大好きなアルバム。どんくらい好きかというと、人生が変わるほどである。事実、このアルバムと出会ってなければ、今の仕事には就いてないそうだ。そもそも、あなたとは結婚してないって話だから、尋常ではない!それほどに重要なアルバムであるから、僕も何度も聴かされてきた。勿論、不朽の名盤と言われるだけあって悪くないが、個人的な好みではないのは仕方ない。
つい先日、たまたまつけたテレビで松本隆氏のインタビュー番組をやっていた。この人の佇まい、生き様、才能、歳のとり方などなどが結構好きなので、思わず見入ってしまった。割を食ったのはわが家の犬で、すぐ散歩に行くはずなのがしばしお預けになった(笑)。わずか3年という活動期間で日本語ロック史に名を残したはっぴーえんどが解散したのち、松本氏は作詞家としてスタートし、多い時は日に6作品を書くほどの売れっ子になったのだが、ある時期、全く仕事ができなくなったという。妹の死。次々くるオファーを断り、全く書かなくなったという。そんな折り、朋友・大滝詠一からも作詞の依頼が来るのだが、それも断る。「今回の歌はどうしても松本でないとダメなんだ」と言われても断ったのだが、発売日まで延期されてしまい、逃げ切れないと思って書いた詞が「君は天然色」だったという。もう何度も聴いている。よく知っている。
「♪くちびるつんと尖らせて 何かたくらむ表情は…想い出はモノクローム 色をつけてくれ もう一度 そばに来て はなやいで うるわしのColor
Girl」と歌っていたのは、妹のことだった。妹の死後、松本氏は視力に異常をきたし、町を歩いていても色がなくモノクロに見えたのだという。「この歌は二重底になっている。なんでもないラブソングみたいだけど、実際はとてもつらかった」と松本氏は回顧していた。頭の中で流れる「君は天然色」を聴きながら、その深い思いに涙が出そうになった。そして、歌とは不思議だと思った。直接的に妹の死に触れていなくても、その強い想いは歌詞に宿り、歌っている人、聴いている人に伝わってしまうものなのだろう。だから、人の人生を変えてしまったりもするのだろう。僕はまた少し、大滝詠一が好きになってしまった。
だから、音楽のよさなんて、簡単には説明できないと思う。このライブが楽しかったこともきっと何年も経ってから、その理由を知るような気がしている。今は、詳しく書いている時間がないけれど…。