Sergio Mendes
2009/3/7 sat.
BluenoteTokyo
 セルジオ・メンデスが来日するというので、何はともあれ、チケットを購入した。場所はずっと一度は行きたいと思っていたブルーノート東京。あとで考えてみたら、一人で行くような雰囲気ではなかったのだが…。

 僕がセルジオ・メンデスを知ったのは、彼がブラジル66でデビューして「マシュ・ケ・ナーダ」を大ヒットさせた60年代では勿論なく、1983年の「Sergio Mendes」である。シングル曲「愛をもう一度/Never gonna let you go」のメロディアスな曲調とボーカルの声に完全にしびれた。今でもこの曲は大好きだが、さらに衝撃だったのが2006年の来日公演である。このときも何となく「知ってる人が来る」というくらいの軽い気持ちで行ったのだが、その素晴らしさに完全に打ちのめされた。1941年生まれなので今年68になるのだが、その精力的な活動には心底、脱帽である。気持ちが圧倒的に若いのだろう。そうでなければ、あんな若々しい音楽は創れないと思う。2006年に発売された「Timeless」では、ラップ界の巨匠(らしい)ウィル・アイ・アムと組んで、全く違ったアレンジの「マシュ・ケ・ナーダ」を作り上げた。やっぱ、原曲の方がいいなとはじめは思った。しかし、ライブで聞いた瞬間、それが間違いだったと悟った!

 ブルーノート東京というのは、さすがにいつも行くようなライブハウスとは一線を画していて、ちょっとした高級クラブの雰囲気である(と書きつつ、そんな高級クラブに行ったことはない…)。入口で受付をして、手荷物やコートなどをそこで預けてもよく、さらに奥に通されるとレコード盤をモチーフとしたコースターを渡される。印字された番号が自分のIDになっていて、食事や飲み物を頼むとあとで精算できる仕組みになっている。17時30分開場だったが、自分は一人というのもあり18時半頃に行ったらほぼ満席で、いい席は埋まってしまっていた。案内された席はステージからかなり離れていて(といってもこじんまりしてるけど)、3人家族と女性二人組みと同じテーブルだった。おまけに僕の席はステージの反対を向いていたが、これは始まってから後ろ向きに身体を向ければいいので、全く問題はなかった。

 19時ちょうどに開演!ステージに向かって左端にセルジオ・メンデスさんがいて、真ん中に女性ボーカリストが3人並ぶ。その奥にドラム、右側がキーボード、ギター、左側にパーカッション、ベースといった編成。さらに、ときどきH2Oというヒップホップの兄ちゃんが登場する。曲は前作「Timeless」と昨年発売された(とは知らなかったが)「Morning in Rio」からが中心である。
どの曲も本当に素晴らしかった!大袈裟な話にな
るが、「生きていてよかったな〜」という幸せな気持
ちに充ち満ちた。基本的に人生に対して前向きだな
っていう感じが音楽全体にあふれている。折角なん
だから、人生をエンジョイしようというのが、セルジオ
さんの音楽である。

 公演はアンコールを含め1時間15分くらいと手短
に終わってしまったが、最後は総立ちとなり、大いに
盛り上がり、満足感の高い内容だった。ボサノバや
サンバもそうだが、やはりブラジルという場所だから
生まれた音楽なのだと思う。
一度、現地に行って、有名
なイパネマ海岸あたりでゴ
ロッとしてみたいと思った。
いつかは叶えたい夢がま
た1つ、増えた。