

♪斉藤和義 25th Anniversary Live 1993-2018
25<26 ~これからもヨロチクビーチク~
日本武道館
2018年9月6日(木)18:30-21:30/2階東スタンドH列15番
食わず嫌いの代表例。ちゃんと聴いたこともなかったのに、なんとなく好きではない、というよりむしろ、嫌いだった斉藤和義。中村義洋監督の「ゴールデンスランバー」のエンディングで「幸福な朝食、退屈な夕食」を聴いた瞬間、それまでの印象が一旦、リセットされた。YOUTUBEでみたPVがまたいい感じで、何度も何度も見ているうちに、ベストを買ってみることになり、他のアルバムも聴いてみたりして、今年4月に初めてライブに行って、すっかりファンになってしまった。いい加減なもんだなぁと我ながら呆れてしまう…。「好みは変わるか否か」という個人的なテーマから考えると、今ケースは、否である。ちゃんと食べもせずに不味いと言っていただけで、斉藤和義は「はじめから好み」だったんだ!
特に美人でもないし、自分の好みでもない人なのにずっと気になっていた理由が、ふとした瞬間に判明したことがある。答えは、目だった。福岡に住んでいた頃の(たぶん)初恋のSさんと同じ目をしていたのだ、と思う。目にはその人の人柄も映していると、僕は思う。聡明で、意思が強く、まっすぐな目が、僕の中で永遠のものになっているのだと気付いて、なんとなく嬉しくなった。これまでの、いろんな出逢いに感謝したい。
今回のライブは、斉藤和義デビュー25周年のベストライブであるが、案外、知らない歌もたくさんやっていた。相変わらず長すぎる「え~」から始まるとぼけたMCが可笑しい。「幸福な朝食、退屈な夕食」も「やわらかな日」も「攻めていこ-ぜ!」もやらなかったけど、至福の3時間だった。
自分を勇気づける音楽、励ましてくれる言葉がある。「半ばは己のため、半ばは他人のため」、「力愛不二」、「タフでなければ生きられない、優しくなければ生きている資格がない」、「自他共楽」、「一隅昭光」、「置かれた場所で咲きなさい」、「世の中はわれを何とも言わばいえ、われなすことは我のみぞ知る」、「不殺活人」、「自らを限る者」などなど…。他人と比較してしまいがち故に、自分で壁を作り、墓穴を掘ってしまう。そんなときに、これまで出逢った言葉たちが自分を助けてくれるのだ。自分の人生の目的は「成功」だと思っていた。さて、自分にとっての「成功」は、なんだろうと考えてみる。若い頃は、社会的な成功かなと思っていた節があるが、そうでもない気がするようになった。他人を楽しませたり、活かしてあげたり、希望を与えられる人間になれたら、心の底から満足できると思うようになった。表面的な勝ち負けではなく、自分がいいと思う人間になることが僕のプライドなんだと、今は、思っている。斉藤和義は、僕にとってソレを体現していると思う。僕の好きな人。松本隆、岡本太郎、井上陽水、チャップリン、黒澤明、宮沢和史、坂本龍馬、奥田民生、司馬遼太郎、阿久悠、遠藤保仁(サッカー)、長谷川穂積(ボクシング)などなど…。異性なら恋におち、同性なら憧れる。僕はずっと、そんな風に生きてきたように感じる。で、きっと、これからも変わらないんだろうなぁ…。