
オリジナル・ラブ
真夏の夜のオリジナル・ラブ〜TOUR 2014〜
渋谷公会堂
2014年7月27日(日)17-19
1階10列39番
昨年は弾き語りライブへ行ったので、バンド編成は2年ぶり。やはり、オリジナル・ラブは、バンドで聴く方がいい。そして、渋谷の街が似合う、ような気がする。
「真夏の夜のジャズ」(60)という有名なドキュメント映画からつけたタイトルなのだろう。のっけから田島さんのテンションはハイだった。特に新作が出ているわけではないので、ベストセレクション的な選曲だった。ギターの木暮さん、ドラムのし〜たかさんやコーラスの真城さんにベース、キーボードという編成。そうそう、強力なサポーターとして紹介されたのがMacAirだった(笑)。「できるだけCDに近い音でやるというコンセプトで、準備に2週間かかりました。」と言う田島さんは、何だかとても楽しげだった。昔から職人気質というか音楽オタク的な雰囲気をもった人で、その辺は全く変わらない。「人間不信なんですかね。自分でやらないと気が済まない!」と言いながら、曲を始めるたびにMacを自分で操作して、あたふたしていた。
選曲は多彩だった。1曲目の「DEEP FRENCH KISS」に始まり、代表曲ばかりではなく、わりとレアな曲、たとえば「ウイスキーがお好きでしょ」や「Without
You」があった。個人的には「サンシャインロマンス」に「カミングスーン」がベストだった。それと、「シングルなのに、なぜかライブでは全然やってない。」と紹介していた「Words
of love」も大好きな曲なので嬉しかったな〜。最近、ジャズギターを習っているらしく、「ジャズの曲を書いたこともあるのに、ジャズが全然わかってなかったことが恥ずかしい。」なんてことも…。そのジャズギター弾き語りで「プライマル」をやった。それもよかったが、僕はバンド、もしくはピアノの弾き語りで聴きたかった。「接吻」「スキャンダル」「Rover」「LET'S
GO」「ヴィーナス」と人気ナンバーもやりつつ、2回のアンコールでは、「朝日のあたる道」もあった。
少々不満だったのは、音のバランスが悪く、特にボーカル音が割れんばかりに大きくて、耳がキンキンするほどだったこと。全体に音量を下げた方が各々の楽器の音が聴きやすくていいと思うんだけど、まるでライブハウスのようなノリだった。それと、田島さんは、「街男街女」(04)あたりから徐々に発声法を変えていて、昔の曲を歌うときも歌い方は変わらないので、CDどおりにやるといっても歌は違っていて、少々違和感があった。というか、僕は昔のさらっとした歌声の方が好きなのだが、どの声で歌うか選ぶのはミュージシャン本人なので仕方ないとは思う。そう、この世は日々選択の連続なのだ、と時々考える。つい最近もかなり間抜けな選択ミスをして凹んでいて、全て完璧な選択ができたらどんなにいいだろうと思っていたのだが、なぜ、そう思ってしまうのかとふと考え、延々と考え続けていたら、結局、遺伝子の存続のためなのかという話に行きついてしまった。人間だけが自分の意思や思考力をもっているように思っているが、突き詰めて考えてみると、昆虫や植物が日々行っている行為も「選択」であって、ある種の意思に則っているようにも思えてくる。遺伝子レベルでみれば、おそらく完璧な選択というのは存在せず、色々な選択による変異やバリエーション(多様性)をもっておくことが最もよい選択ということになるのだろう。というように考えれば、自分の選択ミスが何だか些細なことのように思えてくるのですね(笑)。