orange pekoe
 acoustic duo tour 2011


 グローリアチャペル キリスト品川教会 5列2番
 20110930 

 新宿で映画「極道めし」を見て大いに笑い感動したあと、たまに行く馴染みの喫茶店でゆっくりとした時間を満喫してたら、会場へ着くのがぎりぎりになって慌てた。汗かきかき会場へ入ると、そこは500人は入ろうかという大きな教会だった。パイプオルガンが両側にそびえ立ち、横長の木製ベンチが数十列も並んでいて、教会独特の荘厳さを醸していた。信者でもないが、子供の頃カトリック幼稚園に通っていたこともあって、何となく懐かしさと心地よさが感じられる空間である。適度な反響が音楽コンサートにはちょうどよいのか割と頻繁に行われていて、有名人の結婚式に使われることもあるらしい。ここで、今夜は、オレンジペコー2人だけのアコースティック・ライブである。

久々のオレペコは、やはりよかった。ジャズやラテン、ブラジル音楽などをミックスした彼らの音楽は、ビッグバンドでこそ聴き応えがあるとは思うが、そのエッセンスはナガシマトモコのソウルフルなボーカルと、藤本一馬のジャジーなギターに凝縮されていると再認識した。ナガシマはやはり、「南国の鳥」という印象。歌うことが大好きということプラス、基本的に陽性な人だと感じる。生まれもった天性の声と伸びやかな発声がオレペコサウンドにマッチして、独特の世界観を創っている。藤本氏は、ブルースギタリストの父とジャズピアニストの叔父の影響で音楽の世界に入った人だ。MCはもっぱらナガシマが務め、藤本氏は寡黙なギタリストという風だが、案外、面白いことをしゃべって会場が盛り上がる。「オレがオレが」という押しの強さなどまるでなくても、音楽にはしっかりとした主張がある辺りに好感がもてる。あまり多作ではないが、それぞれの完成度は高い。「太陽のかけら」「Beautiful Thing」「キラキラ」など美しい名曲の数々に浸っているのは、本当に気持ちいい。

 今夏、タイのジャズフェスに招待されたという話があった。世界から名だたるジャズバンドが集まる他、国王陛下も参加する国を挙げてのお祭りらしい。この国王はかなりのジャズ好きらしく、自らも作曲してサックスを吹くのだそうだ。そういえば、先日、世界一幸福な国といわれるプータンの「イケメン国王」が各国の国賓を招かぬ「ジミ婚」をやって、逆に70万人の国民みんなで深夜まで祝福したというニュースが話題になっていたけど、どこか遠い国のお伽噺みたいでいいなと思ってしまう。わが国の方は、風貌はおっとりした王様風にも見える「どじょう総理」だが、あまりにも難問百出で痛々しく、財務官僚からは「1000%自分らよりバカ」とさえ言われているらしい。まあ、一国の代表となる地位なわけで、それなりの風当たりは覚悟してもらわねば務まらぬのは確かではあるが…。

 話が逸れました(汗;)。きっと、今日「コメダ珈琲店」で読んだ「週刊現代」の影響に違いない。考えなくちゃいけない頭の痛いことが多々あるけど、時々は、好きな音楽に浸って「自分をリセット」しなきゃって思います。
2回目のアンコールは予定外だったのか、急遽、会場からのリクエストで「虹」を歌ってくれた。ずっとずっと聴いていた気分になった。