ルパンが空中をス~イス~イと泳ぐシーンが時々ある。アニメならではの虚構ではあるが、そのあとちゃんと落下して帳尻が合う(笑)。プールでも沈下しないようにバタバタしているのだが、それと同時に、今、何往復目かを数えている。ちょっとでも気を抜くとわからなくなるから油断できない。1インターバル(50分)でどれだけ泳げるかが体力や体調のバロメーターになるから、漠然と泳ぐよりカウントしていた方がモチベーションがあがる。モチベーションをあげつつ泳ぎながら、大抵、何か考えごとをしている。暇だから考えようとしてるのではなく、いつの間にか考えちゃっているのである。だから、プールへ行くと、「あ~、今、自分が一番気になっていることはコレなんだ」とわかる!ただし、このときにつらいことを思い出してしまうと、泳ぎも苦しくなって溺れそうになるからヤバい。病は気から?心技一体、かな?
 と、音楽とはまるで関係のない話を書いているが、音楽を聴いているときにも、これに似たことがなくはない。今、聴きたいと思って行ったライブの最中に、全く別のことを考えてたりする。一種の空想癖なのだろうか。基本的に、考えることに対してブレーキをかけないので、プラス思考、マイナス思考、なんでもある。こうあるべきだとか、自分らしさとか、世間の常識とズレてないだろうかとか、若い頃は諸々の制約を無意識のうちにかけていたところもあったが、歳とともにそういう余計なものが抜け落ちて、わりと自由に楽に考えていると思う。「今、一番気になっていること」をじっくり考えるのが、一番楽しい時間なのかなとも思う。それが、水中だったり、ライブ会場だったり、文章を書いているときなのである。
 さて、大野雄二は、僕よりもカミさんがファンだったので、珍しく一緒に出かけた。ビルボードにはかれこれ10回くらいは来ていると思うが、彼女は初めてだったので、新鮮に喜んでいた。大野雄二はキーボードとピアノ、バンドメンバーはトランペット(松島啓之)、サックス(鈴木央紹)、ベース(ミッチー長岡)、ギター兼MC(和泉聡志)、ドラム(市原康)、ハモンドオルガン(宮川純)の総勢7名である。市原康氏やミッチー長岡氏は、かなりのベテランで、音楽キャリアは相当なものらしく、その腕前も日本屈指のレベルのようだ。僕にはハイレベルな違いまで分別できないが、カミさんにはわかるらしく、いたく感激していた。今回のライブはルパンにまつわるものばかりで、峰不二子のテーマ「LOVE SQUALL」、次元大介のテーマ「トルネード」、「銭形マーチ」、「ルパン三世 愛のテーマ」、「BUONO!!BUONO!!」などがあって、アンコールの「ルパン三世のテーマ」はスタンディングで盛り上がった。あまりジャズという感じはしなかったが、いずれも名曲揃いである。演奏時間が1時間少々とかなり短かったのと、「犬神家の一族」や「小さな旅~光と風の四季~」といったルパン以外の名曲が聴けなかったのが残念だった。


♪大野雄二&ルパンティック6~LUPINTIC JAZZ LIVE 2017 SUMMER~
billboard LIVE TOKYO
2017年8月30日(水)19:00-20:10/4B-3