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live・match・5
2002・11・9
yokohama GATEWAY STUDIO
後藤勇 「音楽の散歩」
いつもの繊細さが薄くなって、その分、音がパワフルに聞こえてきた。以前、弾き語りの後藤は必ず座って歌っていたが、最近、立って歌うスタイルに変わった。そのことも関係しているのか知らないけれど、歌っている姿を目にしている以上、印象も違ってくるように思う。だから、ときどき目を閉じて聴いてみた。「ミルキー」。「1曲目から歌っちゃうの」と勝手に勿体ながって聴いていた。わりと新しい歌「花待ち」もいいね。自分もくたびれてるし…。「前衛詩」を聴くと、平和島のライブでこれを聞きながら踊っていたホームレス風のおじさんを思い出す。本当にノリノリだったからねぇ!「画家」で美術館へ行ったかと思えば、「JUDI」でヨーロッパの町を散策している気分を味わう。今度の新曲「ぬかるみ」もよかったなぁ。で、ラストの「声の音楽」が、今日一番染みた。「声の音楽」なんて考えてみるといいね。今日の選曲、並び方は自分にとってもとてもしっくり。いつか後藤に「詞が先か、曲が先か」訊いたことがある。答えは、「同時にできる」だった。メロディへの言葉の乗っかり方が快適なんだなと思った。いつまでも聴いていたいような、「音楽の散歩」でした。
吉村阿紀子 「道端の野菊」
吉村さん。勿論面識もなく、音楽を聴くのも初めて。ただ後藤から「いいぞ!いいぞ!」とメールをもらって、「よし、わかったー!」とネットで公開されているMP3を聴こうとしたことがあったが、たまたまダウンロードに失敗し、結局、今日が初めてとなった。声の魅力。ため息がもれてくるようなウィスパー・ヴォイス。胸の内の気持ちがワーとあふれ出てくるような切羽詰まった感じがあって、たまたま前日にCDを聴いていたケイト・ブッシュの「嵐が丘」を思い出した。彼女は17歳のときに書いたこのデビュー曲で一躍イギリスでもっとも成功した女性シンガーになってしまったそうだが、「ヒースクリフを思うキャシーの一途な想い」が吉村さんの歌にも感じられた。家に帰ってから、「気づき」というCDとライブ録音CDを繰り返し聞いた。聴いていて突然言葉が引っかかる感じ。歌詞カードを見る。「君の声は私に届かない 複雑すぎて(コンラン)」「今の僕は自信喪失 記憶喪失(気づき)」「今の僕はオセンチ あともうちょっと1センチ(気づき)」など。「好きという口であの子とキスをしたいな」というのも「気づき」という歌。最後に歌った「火傷」という歌が、メロディも美しく、詞も素晴らしかった。「あっ、こんなところに野菊が咲いている」という感じでした。
haro 「野っ原」
またもや後藤からメールが届く。シュガーフィールズである。私はインディーズ系はちっとも知らないので、後藤が勧めるものは「とりあえず何でも聴く」姿勢でいる。シュガーフィールズの原さんが作っているカフェオ・レーベルについても後藤から教えてもらい、ネット上でつまみ食いしたりしていた。そのうち後藤の確か「画家」がカフェオ・レーベル制作MDに収録されたことがあって、それをもらって聴いていた。前置きが長くなったが、そのMDで一番好きだったのが、haroさんだった。やはり声の魅力。くるりが好きなのだそうだが、少しボーカルの岸田くんの発声に似たものを感じる。このような声で歌える人は、もう羨ましい限りである。この声なら何を歌っても、聴かせてしまうだろう。曲名をちゃんと覚えていないのが残念だが、たぶん最後に歌った「影」がとてもよかったように思う。吉村さんもそうだけど、haroさんもこれからどんどん深みが出てくるのではないかと期待できると思う。「野っ原を歩いたり寝ころんだりしているような開放的な音楽」でした。
ペニー 「子供の絵心」
ペニーさんとは不思議な縁である。2001年1月27日、大雪の降った「耳の穴」1周年記念ライブ「Live Snow」に来られなかったペニーさんに、当日ライブペインティングをやった本田周の応援に来ていた友人が「T ROOM」を紹介してくださったのが最初である。そして、ペニーさんのサイト「坊さんごっこ」と相互リンクさせてもらうことになり、お互い映画「ガープの世界」をはじめ好みの共通項が多いことからネット上では大の仲良しになったものの、今日初めて会ったという経緯である。しかも、今日会ってみると、ペニーさんは友人の息子にそっくりで、もう初対面から他人とは思えず、本当に不思議な感じだった。今日は、ペニーさんがライブペインティング初挑戦ということも不思議な巡り合わせだったが、その絵に私の息子も参加させてもらうという予期せぬ展開になり、ただただ不思議だった。ペニーさんの絵は、「子供の絵心」を忘れてない絵で、その人柄そのままの絵でした。息子と遊んでくれて、感謝!感謝!
山下達郎をスペシャル・バンドで競演!
お詫び:ライブ中また打ち上げで息子が大騒ぎして(特にクイズ大会)、たいへん失礼しました。みなさんが子供に寛容で助かりましたが親としては冷や汗もんでした。この場を借りてお詫びいたします。
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