match10
at シルクロード舞踏館
in 2006.9.30(晴)
ここんところ、ギターをコントラバスに代えての弾き語りが後藤のスタイルになっている。
実は、生で聴くのは、今日が初めて!
どんな感じなのかなぁと楽しみにしていた。
それは、「草の根の挑戦」だった。
こういう弾き語りスタイルでやっている人は、全国を探してもそういないだろう、それを一人でやっているのだ。まだ陽が当たってない世界がある、それをコツコツやっているのだ。
正直いって、個人的にはギターの弾き語りの方が好きだと思った。でも、そんなこと、構うことはない。なぜなら、やっている本人がとても楽しそうだったから。肩の力を抜いて、その場の雰囲気を存分に味わっているように見えた。
きっとこれからも後藤の挑戦はつづくのだろう、そんな風に思えて、ちょっとうれしかった。
まずは、主催者からのご挨拶。
matchは、3人のミュージシャンがそれぞれの世界を表現し、競演し、セッションする企画である。そのトップバッターは、主催者の後藤勇。
2時限目は、ムラノカエさんの登場!
いきなり枕をおいて寝ているところに、3歳のときに歌っている「赤い靴」が流れる。19○○年、ムラノ○歳という朗読が始まる。「そうか、音楽自伝なんだ」と気付く。大ファンだというブルーハーツのカバーがあったり、16歳のとき初めて書いた「23区を抜けて」、そして、初めてギター所有して書いた「8ビート」と続く。
ムラノさんの歌に泣いた人が続出したようだが、ボクは泣くよりも、その「ストレートでピュア」な歌にドギマギしてしまった。
「私のメッセージが届いていますか?」
そんな想いが伝わるように、ムラノさんは、聴いてる人一人ひとりの目をみて歌ってくれる。心底から歌が好きな人なんだなって思えた。
3時限目は、吉村志保さんの登場!
ボクが初めて吉村さんの歌を聴いたのは、「独唱パンク」だった。
強烈な出演者がぞろり揃った中でも、決して色褪せない歌が心に響いた。
「独唱パンク」のときは、なぜだか「うすい桜の花びらのような唇」という何とも不思議な印象をもったのだが、今日はまたまるで違った印象が残った。
荒々しいギターとスリリングな歌。
まるで嵐の大海原を小さなヨットで疾走しているような歌だった。
ボロボロになったアコギがかすれた音をかき鳴らし、かすれた声がその上に重なっていく。
聴いているうちに、自分が空っぽになっていくような、そういう爽快感があった。
さて、3人の演奏が終わったあとの課外授業は、3角関係をテーマにした寸劇だった。
「勇は私のものよ〜」とムラノさんが言えば、「後藤さんは私と待ち合わせしてるのよ」と吉村さんが応える。
ドンドン前のめりに迫っていくムラノさんとは対照的に、段々と後ずさりしていく吉村さんがいて、その間に妙に弱っちろい後藤が登場!何ともおかしなおかしな寸劇だった。
で、余興に続いてカバー曲「絶体絶命」のセッション。これが、なかなかよかった!
この3人なら、ちょっと面白いバンドができるんじゃないか、そんな期待をもたせる締めくくりだった。
打ち上げは、出演者と観客を交えて、中華街の「紅花」で行われた。
話題はあっちこっちに飛んで、ときに下へいき、どんどん下がっていき、ときどき上に戻るという変に可笑しい雰囲気となった。
平田聡くんが「めやにのテーマ」を歌ったり、ムラノさんのアコギ初挑戦があったり、打ち上げも音楽とともに夜が更けていった。