Questa
Bossa
Mia
Dans
Mon
Ile
 
−Lisa Ono LIVE 2003− 
 

 
 小野リサのコンサートは、3回目。
久しぶりに行って、その完成度の高さに正直びっくりした。
毎年5〜6回はいろいろなコンサートに足を運んでいるけれど、
ここまでシンプルに濃密にゆったりとしたムードに包まれつつ、
全く退屈させないコンサートがかつてあっただろうか。
僕は、すっかりリサお姉の虜になってしまった。
 
もう10年ほどリサお姉の音楽を聴いてきたけれど、
とにかく僕の中ではずっと、リサお姉こそが「大人の女性」なのだった。
自分を顕示することなく、ただ静かに、誰にも似てない小鳥のような歌声を聞かせてくれる。
ゆったりと自分の言葉で、音楽の世界を語ってくれるその柔らかな語り口は、
これはもう「大人」でなければ到底かなわないことだと思う。
「大人」と簡単に言うけれど、リサお姉こそは、本当に「大きな人」だと思う。
広々とした海のように広い心、温かい心、優しい心をもった人だと思う。
だからこそ、その音楽に触れて、例えようもない安らぎをもたらしてくれるのだと思う。
 
今回のツアーは、フランスとイタリアがテーマで、
映画音楽などもいろいろあった。
例えば、エンニオ・モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」やミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘」、
かの有名な「男と女」のテーマなどが歌われた。
ベンチコーナーでの弾き語りや演奏だけのBGM風のコーナーなど、趣向もいろいろ工夫があって、本当にアッという間の2時間だった。
 
リサお姉は、少し前にお子さんを授かった。
それから、グッと美しくもなり、さらにさらに聖母のように柔和な女性になったように思った。
僕は男ではあるが、いつかこのような「大人」になりたいと思う。
こんな風に人を楽しませ、リラックスさせ、満たすことのできる人になりたいと思う。
本当にリップ・サービス抜きにすばらしいひとときだった。
 

 
2003・9・28 神奈川県民ホール