double shopping drive 07

井上陽水奥田民生

ZEPP TOKYO

2007/2/20
 まったく人を食ったようなユニット名。井上陽水奥田民生だなんて、まさかユニット名とは誰も気がつかない!と思うが、この二人の場合は、知名度が高いのでそんな心配もいらないのだろう。パフィーのデビュー曲「アジアの純真」が、作詞:井上陽水、作曲:奥田民生で大ヒットしたのが1996年だった。パフィーをプロデュースし、名曲の数々を提供していた民生は、それだけでも十分な仕事をしていたと思うが、さらに井上陽水奥田民生という変てこな名前のユニットで「ショッピング」というアルバムを発表する。それが1997年のこと。あれから10年ということで、今回、ニューアルバム「ダブルドライブ」が作られた。その発売前日に当たる2月20日、「ダブル・ショッピング・ドライブ07」というユニット名と同じノリの名前のライブがあった。そう、初の全国ツアーなのだ。前回は、ツアーをさぼっていたのだね…!
 19時20分、メンバー登場。ベース小原礼、キーボード斉藤有太、ドラム沼澤尚ということで、民生のバンドそのままである。1曲目は前作から「侘び助」。すごくふつうに始まるが、よくよく考えてみるとすごいことである。力むこともなく、まるで日常の続きのように、ふたりのドライブは始まった。
2曲目がニュー・シングルの「パラレル・ラブ」。この曲もさりげないのだが、何度も聞いてるうちにすごく好きになってしまった。よくよく考えてみると、井上陽水を生で聴くのは初めてである。声の迫力がとにかくすごい。民生が目立たないほどである…。
 「初めて民生と作ったのがアジアの純真だと思ってたら、そうじゃないってことで、その前に作ってた歌をやってみようかなって思ってます」とか何とか、延々と続く不思議な可笑しさのある陽水さんのMCのあと「月ひとしずく」があって、4曲目に陽水さんの「リバーサイド・ホテル」を民生が歌った。「民生が歌ってくれたので僕もなにか歌わないとと思っていろいろ探したんだけど、いい歌が多いんだよね。でも、僕は男と女というか、恋愛というのが好きだからね。これがね、いいんですよ。こんな風な恋愛を、民生もしたのかなっていう感じがね…」と長々とMCが続いてから陽水さんが歌ったのが、「The standard」だった。二人ともすごくよかった。ビートルズ・ナンバーもややマイナーな歌を2曲やり、ニューアルバムからは、お互いの故郷を書いた「HIROSHIMA」と「海の中道」があり、どちらもいい歌だった。何しろアルバム発売前のライブだったので、シングル曲以外は初めて聴く歌ばかりだったが、どれもよかった。陽水さんは400曲くらい書いてるそうだが、中でもベスト3に入るくらい気に入ってるのが「カラフル」だそうだ。それと民生がユニコーン時代に作った「雪の降る町」の歌詞をそらんじて、「彼女に土産でもどんなもんかな」の「どんなもんかな」がいいよねと言って会場を笑わせた。確かにいいのだが。アンコールも2回あって、「夢の中で」「ありがとう」、そして「アジアの純真」「渚にまつわるエトセトラ」で締めくくった。家に帰ってからは、毎日CDを聴いて、すっかりはまっている。大変いいのだ!