酉年2005!bird summer live!
日比谷野外大音楽堂
2005・7・24・sun
 
 
 天気予報は曇り、降水確率は20%、ときおり小雨のぱらつくお天気が心配だった。何しろ、野外ライブだから、雨は困る。この日は朝から耳の調子がよくなかったが、ライブまで時間があるので、映画を1本見た。ちょうど公開初日の「皇帝ペンギン」は諦めて、「ヴェラ・ドレイク」にした。とっても善良なヴェラ叔母さんのとんでもない秘密を家族はどう赦すのか、という重いテーマ。「ここで終わり?」っていうラストがちょっと残念だった。話には関係ないけど、ヴェラの義理の妹役のセクシーな女優さんが時折グレース・ケリーに見えて、ドキドキしてしまった…。映画を見てから銀座をブラブラしていたら、突然、英語で道を訊かれ、振り向くと、当然ながら外国人が立っていて、それがダース・ベイダーだった、というか、アナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンにそっくりだったので、またまたドキドキしてしまった…。地図を見せてもらっても、こっちも不案内なのだ!「たぶん、こっちの方向へ100mほど歩いてもらえば、左側に見つかると思いますよ!」と言いたかったが、なにぶん英語は久しく使ってないので何も英単語が思いつかず、方角を指さして、「あっちの方だ!」と目で訴えたら、何とか通じた(笑)。
 少々疲れたので、日比谷公園でのんびりすることにした。野音の近くまで行くと、ギターやらキーボードの音が聞こえてきた。PAの調整なのかなと思いながら、本を読んでいたら、隣のベンチに外国人が集まってきたので、今度は道を訊かれないようにとうたた寝していたら、本当に眠ってしまった。4時前になると本格的な演奏が始まり、そのうちにbird本人の歌も聞こえてきた。「髪をほどいて」や曲名を覚えてないが、きっと本番でやるはずの曲が次々と演奏された。リハを聴けるのも野音ならではである。
 開演の5時を過ぎてもリハは続き、結局、30分遅れの開場となった。席の位置は番号からいうと悪くなかったが、座ってみると真正面にTVカメラが設置されていて、最悪だった。ステージの周辺は見えるが、ちょうどbirdが歌うであろう中央部分がカメラマンのお尻である。「なんだかな〜?」しかも隣に来た兄ちゃんがすごい巨漢で、ドシンと座ると、こっちの座席スペースまでお肉がはみ出してくる。野音はベンチシートなのでそうなるのだが、座ると今度はお好み焼きを食べ、次にビールを飲み、さらに焼きそばを食べていた。「やっぱりよく食うわ」と思いつつ、まったくハズレ席だったと思っていると、近くにいた美人スタッフがこっちにきた。「すみません。席を移動していただけますか?」「?」「TVカメラが邪魔になりますので」「いいですよ!」というわけで、どこに左遷されるのかと思いきや、な〜んとステージの前から4番目というすごい席に移動になった。隣の巨漢も一緒に移動になったが、「よかったですね」とちょっと仲良しになった。
 開演も30分程遅れ、夕暮れどきになって、birdが登場した。滅茶苦茶前である。双眼鏡なしでバッチリ見える。目があってしまって恥ずかしくなるくらいに近い。1曲目が何だったか忘れてしまったが、やはり生で聴くとすごくいい。のびやかに伸びるヴォーカルがオープン・スペースの空の彼方まで広がっていく感じは、本当に爽快な気分である。「酉年ということで、年女ではありませんが、恒例ライブで夏を始めましょう!」と京都弁のMCがあり、次第にテンションが上がっていった。曲はすべて今回のライブ用にアレンジされていて、とても恰好よかった。ギターと歌の競演「パズル」やドラムとパーカッションの競演があったり、ブラスソロがあったり、birdとコーラス隊のダンスコーナーがあったり、金色の風船が飛んできたり(右の写真)、観客が飛ばしたシャボン玉が風に舞ったり、鳥グッズの紹介があったり、いろいろな演出が楽しかった。もちろん、音楽がよかった。birdの声は聴いていて本当に気持ちが晴れる。そして、京女ということもあるかもしれないが、僕にとっては故郷の匂いがする。「夕暮れの少年」を聴くといつも少年時代を思い出して涙がでる。京都や福岡で過ごした情景が浮かんで、あの頃のやわらかな空気がよみがえる。
 アンコールは、一番新しいアルバムから「ハイビスカス」、デビューシングルの「SOULS」だった。最も人気のある楽曲のあと、ずっと続いて欲しい時間の終わりがきた。金色の風船をもった人たちが日比谷をあとにした。あっちにもこっちにも金色の風船。宇宙のビッグバーンのように広がって、ひとつひとつがまた新しい、楽しいときを刻んでいくのだろう。そうあってほしい。