♪bird
~25th Anniversary Best 2024~
ビルボード東京
2024年9月27日(木)18:00-19:20/4B-6

 25周年。自分がファンになったのは2005年3月3日、たまたま抽選に当たって行ったライブから約20年になる。「好き」になる本当の理由は後からわかるものだと、この頃よく思う。ベストセラーにもなった「スマホ脳」とか「サイコパス」を読むと、「自分」の感情が思いのほかコントロール不能なんだと思える。DNAに刻まれた太古の記憶や先祖から受け継いだ気質や自身の経験などから脳が勝手に感じたり考えたりしていて、如何ともし難いものに思える。反射的に感じる「好き」や「嫌い」にも理由はあるだろうけど、本当の理由はそう簡単にはわからないような気がする。簡単にはわからない本当の理由を何度も反芻しながら考え続けるのが、個人的には面白いと思ってる。
 色々な歌手がいるけど、女性ボーカルで好きな声は低い声だと、わりと最近気が付いた。birdもそうだし、松田聖子も中島美嘉もサラ・ヴォーンも低音に魅力を感じる。そういえば、カーペンターズのカレン・カーペンターが低音域でヒットしたという有名な話があるが、低音がベースにあるからこそ、高音が活きてくるんだと思う。birdの場合、声の魅力もさることながら、歌い方もいい。これは天性のものだろう。松田聖子が言葉の終わりをちょっと裏返すアイドル歌唱を生み出したように(僕が勝手に書いてるだけです)、さり気ない表現力は、テクニックとして真似ただけでは決して心には刺さってこない。それはカバー曲が陳腐に聞こえてしまうことに似ているかもしれない。原曲を知らなければ気にならないのだが、知っている原曲をカバーで聴くと、物足りなく感じることが少なくない。そういう部分に音楽の奥深さを感じる。
 選曲は、初期のものが多かった。デビュー曲「SOULS」をはじめ、「BEATS」、「マインド・トラベル」は外せないだろう。個人的に一番好きな「ハイビスカス」は、イントロが原曲と違っていたのが少し残念だったけど、それでも最高の演奏だった。音色、音の組み合わせ、メロディが好みに合ってて、世界で一番好きな音楽に包まれているような時間だった。ニューアルバムが出るというような話があった。とりあえず25周年記念アルバムを購入した。全部、CDで持ってるんだけど、「コピーに見えるけど全部直筆」と本人が言っていたサインが欲しかったので!(笑)