昨年はチケットが取れなかったので、今回、初あいみょん!彼女の歌はそれほど知らないが、ずっと心の隅っこにひっかかっていた。声の響きや歌い方が心地よい。一昨年(2023)の春に放送されたNHK朝ドラ「らんまん」の主題歌「愛の花」もよかったので、収録されている新作「猫にジェラシー」(2024年9月発売)を買ったが、その前にデビューアルバム「青春のエキサイトメント」を購入したのが昨年(2024)の6月だった。そこに収録されているメジャーデビューシングル「生きていたんだよな」を初めて聴いて、一瞬で心を鷲づかみにされてしまった。ビルから飛び降り自殺した女子高生を歌った歌詞は衝撃的だったが、感動したのは、その寄り添い方だった。歌詞にもあるように綺麗事を語ることを拒絶し、かといって他人事や興味本位で語るわけではなく、全く知らないブラウン管の中の彼女を一人の同じ人間として想う、そのニュートラルで真摯なスタンスとその歌詞にのせるメロディや歌い方に心を揺さぶられた。これでデビューしたことを知って、すごく共感してしまったのだ。
 Kアリーナは初めてだったが、ステージの横や後方に座席がなく、どの席からもよく見える構造がよかった。アリーナ席は違うだろうけど、2~7階は傾斜もあるので、前の席に大きな人がきても問題なかった。横浜駅やみなとみらい駅からのアクセスもいいし、ちょっとした軽食を食べるスペースが広く確保されているのもありがたい。
 オープニングの「どうせ☆し☆ぬなら」」から伸びやかな歌声が広いアリーナに響き渡る。3曲歌ったところでMC。眉毛の脱色をやり過ぎたと笑っていた。観客とのやりとりがとても自然で親近感を感じた。あいみょんライブでは恒例らしい、デジタル双眼鏡を使った観客との対話も面白かった。かなり離れていても双眼鏡に映った観客の声がステージまで届く。「こうして話すのは初めて?」「そうでーす!」「ライブに来て知り合いになったりってこともあるの?」「今日、友達になりました!」「わ~、すごい、手をつないどるやん!」「10歳?親御さん、教育上問題ないですか?」という具合に、あいみょんがとっても楽しそうである。MCはたくさんあるし、アリーナの端から端まで走り周り、観客とハイタッチしながら歌う場面もあり、サービス満点である。バリライトを使った演出やドローンカメラをふんだんに使ったスクリーンも見応えがあった。中盤のアコースティック・コーナーでは、アリーナ席の中央に張り出したステージで「愛の花」を歌い、コーナー最後の1曲は一人だけの弾き語りだった。知らない曲も多かったが、特に問題なく楽しめた。年代ごとに拍手するコーナーがあったが、10代から80代までいることも判明(90歳の拍手はウソだったらしい…笑)。あいみょんファンは⒛代と50代が特に多いらしく、確かに拍手・声援が大きかった。男女比は、ざっとみた感じでは、3対7くらいで女性の方が多いだろうか。とにかく、MCが上手で、観客とのやりとりがたくさんあって楽しかった。ライブ前にSNSをチェックして、「困っているファンの励みになって、未来を変えたい」と言っていた。「私もたくさんのコンプレックスがあるけど、できることをやっていこう」みたいな前向きなメッセージで幕を閉じた。また行きたいな、そう思える充実したライブだった。 

♪セット・リスト
1 どうせ☆し☆ぬなら

2 ラッキーカラー
3 会いに行くのに
4 森のくまさん
5 駅前喫茶ポプラ
6 ノット・オッケー
7 漂白
8 炎曜日
9 真夏の夜の匂いがする
10 朝が嫌い
11 マリーゴールド
12 君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを!
13 愛の花
14 from 四階の角部屋
15 私に見せてよ
16 おばけがでるぞ
17 愛を伝えたいだとか
18 スケッチ
19 君はロックを聴かない
20 RING DING
21 夢追いベンガル
22 貴方解剖純恋歌
23 生きていたんだよな
24 葵

♪あいみょん
~AIMYON TOUR 2024-2025 ドルフィンアパート Additional Show~
Kアリーナ横浜
2025年5月10日(土)18:10-20:30/Level7 26列86番