新しい世紀が幕を開けて、なんとなく清々しく感じている。いや、ひどい気分だ。世の中、暗いニュースばかりだ。元旦の新聞の一面は、一家四人皆殺しの記事。目を覆いたくなるような少年犯罪やいじめを苦に自殺する子供の哀れ、我が子を虐待死させる大人の愚かさ、悪化の一途をたどる地球環境問題は待ったなしの異常事態だ。ストーカーだとかハッカーだとか、意味不明の不気味な人間行動が次々あふれでてくる。自分ばかりを正当化して殺し合いをやめない人間たち。戦争の世紀といわれた20世紀から積み残してきた問題はあまりに多く、新しい時代の幕開けは、悲壮にならざるを得ない状況にある。
それでもなお、希望を捨てずに生きなければならないと思う。誰にとっても自分は唯一無二の存在である。かけがえのないたった一つの生命を精一杯あきらめずに全うしたいと、2001年の元日に思う。