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SCENE 17
「美しい街」
朝8時、バスターミナルの下見を兼ねて、街並みウォッチングに歩いた。NYも3日目となり、少し慣れてきていたが、やはり夜は怖い。前の晩も、チャイナタウンから夜遅くホテルに帰ってくると、部屋の奥からゴソゴソと物音が聞こえ、「ヤバイ!」と刹那に緊張したのだった。心臓が口から飛び出しそうな程ドキドキしながら、物音の方へ近づいてみると、トイレの窓が開いているのが見えて、その瞬間「バサバサ」と黒い影が動いた。緊張感が極限に達し、全身から冷や汗が吹き出た!
犯人は、なんと、鳩だった。木の枝やビニル紐を集めた痕跡。巣作りでもしていたのか…。ホッとしながら、鳩一匹にビビっている自分が情けなくなった。
こんな具合で、NYは怖い思いばかりだったが、見納めにブロードウェーから5番街を歩き、有名なティファニーなども見て歩いた。きっと慣れてくればこの街も楽しめるんだろうという思いを残し、NYを後にした。
この日、ワシントンDCへ飛んだ。アメリカの首都であり、アメリカのどの州にも属さない特別区である。DCは、District of Columbiaの略で、コロンブスのことを指すそうである。バージニア州にあるダレス国際空港はかなりの田舎だったが、市内は整然と美しく、その街並みは都市としては今回の旅で一番キレイだった。緑が多く、道幅は広くゆったりとして、建物も古く奥ゆかしい造りで、どことなくホッとする街である。少し歩くと、ホワイト・ハウスがドーンとおもむろに出現し驚いた。その向こうにワシントン・モニュメントも見える。
夕方、この辺りを散策した。ワシントン・モニュメントは169mもあって、石造建築物では世界一らしい。周りに何もない中にニョキっとそびえ立つ白い塔が夕闇に映えて美しい。リンカーンにも会った。高さ6mの巨人である。
翌日、ホワイトハウス見学に行った。長〜い行列。アメリカ人もこんなに我慢強いんだと感心した。並んでいる時、FBI婦警にもらった水が美味しかった。
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