「邪宗門」
 
 
 
 
 
 
七里ヶ浜から由比ヶ浜へ、白く泡立つ波打ち際、後方に江ノ島を眺めながら、ゆっくりと江ノ電に揺られる。
間近に稲村ヶ崎が迫る頃、レールは鎌倉山へと折れて、景色は一転、杜の中をゆく。
「極楽寺」。それからすぐの古びたトンネルを抜け、民家の脇を走り抜けると間もなく「長谷」に到着する。昔ながらのお店や洒落た店に足を止めている観光客を尻目に、長谷観音へと歩く。6月の鎌倉は美しい。紫陽花、菖蒲が見事に咲いている。梅雨の霧雨に濡れた花もまた儚くてよい。長谷名物、厄除け団子を食べるのもよい。ちょうど出口の目の前にあるのが、「邪宗門」という名の喫茶店。店内は土間になっていて、古(いにしえ)の趣が心を落ち着かせる。時間をわすれて、ゆっくりタイムトラベルを楽しめる空間である。「邪宗門」で珈琲を飲みながら、スローなひとときを。
 
 
 
   
 
 
 
Think slow life!