「パディントン 2」
−PADDINGTON 2−


1月に見てから7ヶ月も経ってしまったが、大好きな映画なので一言でも書き残しておきたい。

前作は、見たい映画がなくてたまたま見たのだった。
それが、2016年のマイ・ベスト1になった。
自分の映画評価は好み優先で、映画としての完成度は二の次。
様々な受賞歴や一般的な評判は、その作品を見るキッカケにはなるが、
自分の評価は、限りなく純粋に「面白いかどうか」で決めるようにしている。
蛇足ながら、この場合の「面白い」は、英語でいう「interesting」なので、
とっても怖〜いホラーとか残虐なクライム・サスペンスとか、ずっしり重いシリアス系もアリである。
僕は、「ぴあ映画生活」サイトで、見た映画全ての採点を公表しているが、
多くの人が高評価をつけている作品に低い点をつけるとき、
「この映画のよさを自分は理解できなかったのかも…」という敗北感のようなものを感じたり、
その逆に、「この映画で高得点って、低俗なのかな…」と引け目を感じることもあるのだが、
そういった頭で考えたことに惑わされず、心で感じたままに点数をつけるのは、
ちょっとしたゲームのようなトライアル感があって面白い!
で、ようやく「パディントン2」の話になる。

前作が大好きなので、当然ながら期待大で劇場に足を運んだわけである。
前作は、たまたま面白かっただけだったのかな、という心配が僅かながらあったが、
それは冒頭をみた途端、杞憂であると確信した。
以下、「ぴあ映画生活」に投稿した文章を引用する(2月4日付)。

『冒頭、ルーシーおばさんとの出会いのシーンから感動しました。
命の恩人であるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントが今作のモチーフになっていますが、
プレゼントになる飛び出す絵本の描写も素晴らしい!
前作でも壁の絵が動き出したり、突如、カリプソ・バンドの演奏があったりと
映画でできる表現は何でもありですが、
いずれも見ていて楽しいのが今シリーズの魅力ですね。
ブラウンさんのヨガ、ブラウン夫人の海峡遊泳の夢、子供たちの新聞作りやSLおたく、
パディントンの窓拭きバイトで使ったハシゴなどなど、様々なエピソードが伏線になっていて、
全編にわたって見どころ満載です。
ブキャナン氏(ヒュー・グラント)の顛末もよかったし、とりわけ、水中での救出シーンは感動的でした。
森直人氏(映画評論家)が書かれているように、パディントンはチャップリンに相通じる世界観があるように思います。
浮浪者チャップリンがボロではあっても身なりをきちんとしつつ、世の中の不平等に憤り、
哀しさを笑いに変えて、普遍的な人道主義を謳いあげた姿に重なる小さなクマの物語。
前作と同様、とっても幸せな気持ちになりました。』

というわけで、僕は100点をつけた。
ちなみに100点満点をつけるのは、1年に100本みたとしても、2〜3本くらいである。
そんな素敵な出会いを求める気持ちがある限り、冒険は続く。


DATA
英国・仏映画/2017年/106分/スコープサイズ・5.1ch/
監督・脚本(ポール・キング)/共同脚本(サイモン・ファーナビー)/製作(デヴィッド・ハイマン)/
原作(マイケル・ボンド)/音楽(ダリオ・マリアネッリ)/字幕(岸田恵子)
出演(ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラント)/声(ベン・ウィショー)
 

KINGS MAN