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「バイバイ、ママ」
−Bye,Mama!−
横浜みなとみらいに短編映画専門の映画館があると知り、行ってみた。
すでにオープンして5年になるようだ。
この日見たのは、「笑とショートで福来る」というプログラムで次の5本。
アメリカ映画「最後のページ(THE LAST PAGE)」(08)…20:40
スペイン映画「ビネガー&チョコレート(Vinegar & Chocolate)」(11)…2:30
イタリア映画「代理教師(The Substitute)」(06)…16:00
フランス映画「変わり者(Weirdo)」(10)…4:06
チェコ映画「バイバイ、ママ!(Bye,Mama!)」(07)…11:00
「最後のページ」は、ラストシーンの決め台詞が書けなくて悶々とする作家が
次々とハプニングに巻き込まれる話。
作家が書いたり消したりする文章に合わせて映画(劇中劇)が変化する描写が斬新だった。
続く「ビネガー&チョコレート」は、わずか2分半の作品。
或る夫婦がスーパーで買うビネガーの選択で喧嘩を始めるが、ふとしたことで和解。
チョコレートはどこで登場するのかなと思ってるうちに終わってしまい、
なるほど、甘いキスのメタファーだったのかと見終わってから気付いてじわっとくる面白さ。
「代理教師」は、かなり強烈だった。
高校に乗り込んできたエキセントリックな教師が、ハチャメチャな授業を展開して唖然とするが、
実はという種明かしとまずまず納得のエンディングでホッとさせる作品。
「変わり者」は、生まれつき鹿の角が頭に生えている男がずっと抱えてきた疎外感、孤独感が、
意外なことで解決するまでを描いた詩的な作品。
個人的ベストは、最後に上映された「バイバイ、ママ」(07)というチェコの作品。
スーパーで万引きしようとする少年に突如話しかけてくる買い物客のおばちゃん。
観客は、少年の万引きが発覚したらどうなるかなというハラハラ感や
おばちゃんの奇妙な言動に違和感を感じながら、
先の全く見えない物語の展開に引き込まれていく。
そして、予想もしなかった事実が立て続けに明らかにされる。
一つ目の事実に驚き、二つ目の事実には思わず涙がにじんだ。
この劇場の代表者、別所哲也氏は、ハリウッドでも活躍する俳優で、
国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル」の主宰者でもある。
短編上映の常設映画館がない中で、世界のショートフィルムを上映する傍ら、
新しい映画界の人材発掘、育成の場でもある。
劇場はこじんまりとオシャレで、特に座席はパリ・オペラ座でも使われている仏キネット社製だそうだ。
チケット代も1,000円と安いので、ちょっとした気分転換にはもってこいかもしれない。
Brillia SHORT SHORTS THEATER
DATA
チェコ映画/2007年/11分/
監督(イワン・シュヴェドフ)
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