「ブレイブハート」
−Braveheart−
 
 
 
「グラディエーター」を紹介してくれた職場の同僚が、
「カタルシスを味わうならお勧めだよ!」と一押しだったのがコレ。
監督・製作・主演のメル・ギブソンは、この作品でアカデミー監督賞、作品賞(計5部門)を受賞している。
それはそうと、「カタルシス」って何?
辞書を引くと、「悲劇を見ることで、心に積もった感情を放出し、浄化する」という演劇用語(ギリシャ語)とあった。
悲劇は好きじゃないが、何かしらの不運に立ち向かってゆく話は好きなので、大いに期待して見た。
 
13世紀、イングランドに支配されていたスコットランドを独立に導いたという実在の人物、
ウイリアム・ウォレスが主人公。
どこまでが事実かはともかく、波瀾万丈の物語は、ハラハラドキドキの連続で、一息に3時間が過ぎてしまう。
家族をもち、農業をしながら平和に暮らしたいという主人公の願いは、
英国王エドワード一世の暴挙により狂わされる。
戦いを好まなかったウォレスが自由のために剣をとり、次第に民衆の心を掴み、
英雄になってゆく様は、なんとも恰好よく痛快。
また、ソフィー・マルソー扮する皇太子妃が実にいい役柄で、この辺はフィクションだろうが、
物語をロマンチックに盛り上げてくれる。
またバグパイプ風の音で奏でられるテーマ音楽が、美しいスコットランドの風景と相まって、
この映画を格調高く見せてくれた。
しかも、ラストは壮絶。
目を覆いたくなるほどに、心揺さぶられる。
 
13世紀の戦闘を大規模なエキストラで再現したシーンが話題だったようだが、まさに白兵戦!
唯一の飛び道具が弓矢で、大部分が剣と剣のつばぜり合い。
今は、ボタン一つで核を搭載した弾道ミサイルが大陸間を飛ぶ時代である。
ある意味で、当時は、平和な時代だったように思えた。
 
歴史は、繰り返す。
いろんな理由で戦争は、結局、なくならないだろう。
現代にも、ウォレスは現れるのだろうか?
 
 
 
DATA
アメリカ映画/1995年/監督・製作・主演(メル・ギブソン)/
製作総指揮(スティーブン・マクエビーティー)/製作(アラン・ラッド・Jr、ブルース・デイビー)
脚本(ランドール・ウォレス)
出演(ソフィー・マルソー)/音楽(ジェームズ・ホーナー)