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「銀河鉄道999」
僕は職場の車中では大抵、NHK第1の「わくわくラジオ」という番組を聴いている。
中でも、「ときめきインタビュー」の時間が面白くて、
日替わりで変わるゲストの話に耳をそばだて半ば仕事も忘れて聞き入っているのだが、、
先日(2003年5月19日)は、ラジオをつけて本当に驚いてしまった。
その日の朝、僕はなぜか唐突に「銀河鉄道999」のテーマ曲(テレビ版)を口ずさんでいたのだが、
ラジオをつけた瞬間に流れてきたのは、まさに、この歌だったのである。
「…きっといつかは 君も出逢うさ 青い小鳥に…」
その日のゲストは、松本零士さんだった。
確か「少年の日に還る」という話のテーマだったが、零士さんが少年の頃に感じたこと、考えたことが、
「銀河鉄道999」が旅する1つ1つの星となって物語が作られたという話だった。
また、たまたま道端に捨ててあったクラシックのSP版を聴いてクラシック・ファンになったが、
あとでそのレコードが、戦争で死んだ我が子の遺品を処分に困って捨てたものだと知ったという逸話や、
わずか700円が全財産で上京して漫画家になったというエピソードなど興味深い話ばかりであった。
ラジオを聴いてからすぐに「銀河鉄道999」が観たくてたまらなくなったが、
レンタル屋ではしばらくレンタル中で、昨日になって、ようやく観ることができた。
劇場公開時から実に、24年ぶりの「再会」だった。
いい具合に物語の詳細はすっかり忘れていて、とても新鮮な感覚で観ることができた。
地球を出発した鉄郎とメーテルは、何でも自由な星タイタンや
機械人間になる前の身体が凍結保存されている冥王星を経て、
人間が部品となって作られた終着駅、惑星メーテルへと旅をしてゆく。
実は、ゴダイゴのテーマソングをバックに鉄郎が涙を流すラストシーンだけは鮮明に記憶していた。
当時の自分は、このシーンでボロボロ泣いたのだが、
「別れもまた愛のひとつ」と歌われるこのラストでは、やっぱりズシーンと深い感動を覚える。
「少年はなぜ旅に出てゆくのか?」
機械の身体になって「永遠の命」を手に入れようと旅立つ鉄郎少年が、
旅の途中での色々な出逢いを経て、本当に大切なのは「限りある命」だと悟ってゆくモチーフは、
「クローン人間誕生!?」がニュースになる今日においては、まさに最重大課題である。
「銀河鉄道999」は、世代を超え、時を超えても全く色褪せることはなかった。
「今、万感の想いを込めて 汽笛が鳴る」
城達也さんのナレーションが流れる頃には、貴方はいつかの少年へ還っているだろう。
DATA
日本映画/1979年/企画・原作・構成(松本零士)/監督(りん・たろう)/
製作(今井智憲)/音楽(青木望)/脚本(石森史郎)/監修(市川崑)/
声(野沢雅子、池田昌子、富山敬、井上真樹夫、田島令子、城達也)
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