1位 線は、僕を描く 2022年(日本)
心が澄む! ★★★★★
青山霜介(横浜流星)の涼しげで澄んだ眼差しのような、とても清々しい作品で、大好きになった。水墨画の巨匠・篠田湖山(三浦友和)が全く面識のない青年をいきなり弟子に誘うくだり、唐突過ぎるという意見もあるし、実際そうなのだが、そこが肝だった。人生に時々現れる「運命的出会い」を信じさせてくれる演出も役者の演技も素晴らしく、場を盛り上げる音楽の力も存分に発揮されていた。たまたま目に留めた椿の水墨画に主人公が涙する冒頭シーン、ここでの横浜流星の表情がとにかく印象的で、涙腺を刺激される。ピカソの「ゲルニカ」を丸一日見ていたという人の話をラジオで聞いたことがあるが、ある時、ある人にとって1枚の絵がその後の人生を変えてしまうほどのインパクトをもち得ると信じている人は、きっとこのシーンに涙すると思う。この作品は、青年の成長譚を主軸に描きつつ、折りに触れ命についての思索が寄り添うように語られ、物語に深みを感じさせてくれる。かといって、押しつけがましさがなく、そのさりげないバランスがいい。大傑作「おくりびと」(08)のように、シリアスなテーマをユーモアで包み込む表現に共感する。ドラマを彩る水墨画の描写も見事というほかない。何度でもスクリーンで観たくなる。そして、タイトル「線は、僕を描く」がいい。線は僕が描くのだが、その描いた線によって僕が導かれる。それは、僕たちの人生そのもののように感じられて、しみじみとした感動がある。江口洋介をはじめ、主役を取り巻く脇役も活き活きと描かれていて、心が洗われるような作品だった。
2位 コーダ 2021年(米国、仏、カナダ)
コミカルに感動! ★★★★★
Child og Deaf Adults(ろう者の親をもつ子供)と楽曲の終わり(=次章がはじまる)を意味する音楽記号CODAのダブル・ミーニングをタイトルに冠した訳が全編を通じて伝わってきて、琴線をびんびん響かせてくれた。ある意味、王道ストーリーでありながら、ろう者の生活などよく知らないことばかりなので、とても興味深く感じた。健常者にはわからない苦労が絶えないのだがそこをコミカルに描いているところに共感した。音楽のV先生(エウヘニオ・デルベス)の小型犬、中型犬、大型犬の発声法シーンも可笑しかった。お父さん(トロイ・コッツアー)とお母さん(マーリー・マトリン)の下ネタてんこ盛りの手話も見応えがあった(笑)。かと思えば、海での丸太ごしのファーストキス・シーンの美しさは、映画史に残るのではと思うくらい感動した。終盤に入り、秋のコンサートで父フランクが無音の中、観客の反応を頼りに娘の歌を聴くシーン、その夜、星空の下、ある方法で娘の歌を聴くシーンがリフレインされるところなど、監督の巧さに深く感銘を受けた。そして、何よりも主役ルビー・ロッシ(エミリア・ジョーンズ)の魅力が素晴らしかった。彼女の歌声を聴いていて、若い頃のリンダ・ロンシュタットを思い出した。心から好きと思える作品に出会えて幸せだった。
3位 ブータン 山の教室 2019年(ブータン) DVD鑑賞
前世はヤク! ★★★★★
こんなに牧歌的な村がまだこの地球上に残っていることに心が震えた。とてもシンプルな物語だけど、テンポよく編集されていて、一つ一つの台詞にも全く無駄がなく、心の奥底にちゃんと届く。例えば、主人公ウゲン(シェラップ・ドルジ)に村長が言う短い台詞「あなたの前世はヤクです」にウゲンも僕も驚いたのだけど(笑)、そこには輪廻転生の宗教観や子供たちにとっての先生が神のような大切な存在であるという想いが込められているとわかると、じわじわと感動が込み上げてきた。「先生は未来に触れることができる。だから、敬いなさい」と子供たちに教えている大人たち、そして、子供たちが本当に愛おしく感じられた。標高4,800mというとんでもない山奥だからこそその自然の雄大さや美しさも見所だったが、光の具合がよいのか、とても温もりが感じられるシーンばかりだった。ウゲンの表情がどんどん変化していく様も見所だった。昔は残っていた雪が最近は溶けているという地球温暖化の話もあったり、単なる絵空事ではないところもよかった。映画をみて、久しぶりにピュアな気持ちになれた。
4位 さかなのこ 2022年(日本)
「ふつうって、何?」 ★★★★★
さかなクン×のん、きっと何かミラクルなことが起きているのではという予感があって、何とか劇場へ行く時間をとった。ぼんやりと期待していたものがしっかり描かれていて、納得、得心の出来映えだった。幼少期のミー坊(西村瑞季)や子供たちのとっても自然な演技が微笑ましくて、ずっと見ていたくなった(劇場でも結構笑いが起きていた)。それと、ギョギョおじさん役でさかなクンが出演していて、ギョギョっとした!(笑)。他の人が演じているさかなクンとさかなクン本人が話をしているという奇妙なシチュエーションが面白くて、なかなか素晴らしい脚本だった。個人的にツボだったのは、幼馴染みヒヨ役の柳楽優弥だった。大事な彼女をエスコートしていたレストランでの一コマでみせるさり気ない優しさにグッときた(涙)。原作にはないモモコ(夏帆)との会話にある「ふつうって、何?」に、今の時代に突き刺さる肯定的なメッセージを感じた。この台詞も含め、のんをキャスティングしたからこその成功だろう。
5位 ベイビー・ブローカー 2022年(韓国)
続・万引き家族 ★★★★☆
是枝監督作品は、初めて観た「誰も知らない」(04)以降、どちらかというと苦手な作風だった。頭では理解できるけど感覚的にしっくりこないような…。自分の中で少し変化したのが「海街diary」(15)で、「万引き家族」(18)も強く共感した。という流れもあって、「期待しすぎてハードルを上げてはダメだ!」と自制しながら、カンヌでも話題になっていたので、ついつい期待して観てしまった(笑)。結果的には、今までで一番好きな是枝作品になった。そこにあるテーマは、今までとある意味で同じ、疑似家族の絆を描いて家族の有り様を問うものかと思う。主人公ハ・サンヒョン(ソン・ガンホ)らがやっている商売は犯罪行為で、白黒でいえば完全に黒!しかし、現実社会が白黒判定だけで解決せず、様々な矛盾をはらんで成り立っている現状を考えると、正真正銘の正解なんてないように思えてくる。曖昧なまま放置されている闇に真摯に目を向けて、家族や社会のあり方を、まるで自問自答するように作品を作り続ける是枝監督の熱意に感銘を受けた。僕にとってのカギは、登場人物に共感できるか否かだったと思うが、その点で、ソン・ガンホさんと、赤ちゃんの母親役イ・ジウンさんでよかった。
6位 オアシス 2002年(韓国) DVD観賞
常識人の偏見と愛 ★★★★☆
オープニングからずっと呆気にとられて観ていた。「オアシス」という何となく楽園のような清々しいイメージとは真逆のシーンが続き、つらい。主人公ホン・ジョンドゥ(ソル・ギョング)は、観ているだけで不快に感じるようなことを次々とやらかす。空気が読めない非常識な人間、なるべく関わりたくない面倒な男である。もう一人の主人公ハン・コンジュ(ムン・ソリ)は、別の意味で直視することが苦痛だった。その二人が出会ったとき、こともあろうに、男は信じがたい行為に及ぶ。正直、半分くらいまでは観ていても気分が悪いだけだった(苦笑)。ところが、後半かもっと終盤だったか、少しずつ印象が変わった。美しく見えている中にある汚らわしさと、汚いもののように目を背けているところにある美しさが見えてきて、心がかき乱された。女が訳もなく怖がっていた樹の影を必死で切り落とす男の行為は、まさに非常識でありながら、誰も持ち得ないほど深い愛に溢れた印象的なシーンだった(涙)。そういえば、砂漠のような荒廃したところにこそオアシスはある。その意味に気付いたとき、心の奥の方からとめどなく涙が溢れてきた。自分が意識的、無意識的に排除している偏見に気付かされ、深く感銘を受けた。
7位 花束みたいな恋をした 2021年(日本) DVD観賞
恋の前と後 ★★★★☆
オープニングの掴みがよくて、一気に引き込まれた。台詞にちょっとした捻りや工夫があっていちいち面白かったし、演出も好みだった。初めて訪れた彼の部屋の本棚を見て、「うわ~、うちの本棚と同じじゃん!」みたいな台詞に、ほのぼのしてしまった。「監督、誰なんだろう?」と調べたら、土井裕泰さんだった。「今、会いにゆきます」(04)とか「映画ビリギャル」(15)とか、土井監督の描き方は好きだ。出会った瞬間から、不思議なほどの共通点にぐんぐん互いの距離が縮まって恋に落ちていく感じ、「これは運命だ!」、「偶然とは思えない!」みたいに盛り上がっていく気持ちが懐かしかった。前半の恋全開モードから徐々に暗雲立ちこめる展開は、観ていてちょっと辛かった。共有できる興味や趣味で近づいていって、さらに距離を縮めていったら、互いの価値観の違いも目に付くようになって、徐々に醒めていく感じがとてもリアルでヒリヒリした。でも、ラストのストリートビューのシーンがなかなかよかった。麦(菅田将暉)の表情が脳裏に焼き付いた。恋の後のさらにその後に何かあるんじゃないかみたいな予感に包まれて、ちょっと幸せな気持ちになった。やっぱり、麦と絹(有村架純)は特別な二人だったと思う!
8位 ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 2019年(米国) DVD観賞
仕掛けナイフの謎 ★★★★☆
なんでチョイスしたかすっかり忘れていて、「名探偵コナン」のような邦題なので、アニメだったかななどと思いながら観始めた。冒頭から、登場人物らのややこしい人間関係についていくのが大変だったが、そのうち密室で殺人事件があり、まるでクリスティ作品のような趣にぐいぐい引き込まれた。主役であるはずの私立探偵ブノア・ブラン(ダニエル・クレイグ)が序盤、影を潜めているところもなかなかの演出で、先が読めない展開や真相が次々と変化していくストーリー、小ネタや仕掛けが多いところも見所で、久しぶりに重厚なミステリー作品を堪能できた。ナイフ(本音)剥き出しの泥沼の人間模様は、横溝正史の金田一映画のようでもあった。そうそう、今作をチョイスした理由は、ライアン・ジョンソン監督だったからだと冒頭のクレジットをみて思い出した。一般的には不評の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(17)が個人的にはとても好きで、今作もよかった!続編もあるようなので、今度は劇場で観たい。
9位 ハイスクール・ミュージカル 2006年(米国) DVD観賞
これぞエンターテイメント! ★★★★☆
オープニングのデュエットシーンから一気に引き込まれた。楽曲もいいし、歌がうまい!主役の二人、トロイ(ザック・エフロン)とガブリエラ(ヴァネッサ・ハジェンズ)をはじめ、主要キャストがみんな魅力的だった。僕が中高生の頃に憧れていたアメリカのハイスクールのイメージそのものだった。垢抜けていて、華やかで自由なキャンパスライフを妄想していたのは、たぶんに現実逃避もあったと思うが(笑)、当時の憧れが今作を観て蘇った。ケニー・オルテガ監督は、振り付け師出身で、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(09)の監督。ご本人の気さくな人柄が作品に投影されているように感じた。ここ10年で世界のパワーバランスが変わり、アメリカンドリームはアメリカンファーストになりつつあるが、この作品を観ている間は現実を忘れて心から楽しい時間を過ごせた。
10位 1秒先の彼女 2020年(台湾) DVD観賞
詩的で素敵! ★★★★☆
ふと「アメリ」(01)を思い出した。日常にあるファンタジー。映画的な表現がいっぱい詰まったオリジナリティのある作品。序盤は掴み所がない展開だが、それが伏線だったと徐々に明かされて、じわじわっときた。クライマックス、バスで「秘密基地」へ向う道は、「千と千尋の神隠し」(01)のワンシーンのような、とても幻想的で美しい風景だrった。そういえば、台湾の九份も「千と千尋の神隠し」に似ているというので、実際にはモデル地でもないのに、ちゃっかり観光の宣伝に使われている(笑)。エンディング、俳優たちの演技が素晴らしかった!
11位 コンフィデンスマンJP運勢編 2019年(日本) DVD観賞
神様も騙す! ★★★★☆
古沢良太脚本のこのシリーズは、ハズレがない。コンゲームの面白さは、騙しのテクニックにあるが、今作はとびきりキレがよくて、完全に観客も欺きつつ、期待は裏切らなかった。運が尽きたかのように失敗つづきのダー子(長澤まさみ)に愛想を尽かしてボクちゃん(東出昌大)とリチャード(小日向文世)も離れて、チーム解散というところから、プレイバックシーンで描かれる真相が見事である。詐欺師が悪に鉄槌を下すという設定が毎回痛快だが、今作も最後の最後まで楽しめた。いつもにも増して、長澤まさみのはじけっぷりが可愛かった!
12位 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年(米国)
異次元の映像美 ★★★★
異次元の映像美。そう書くしかないことが少し残念。前作(09)も映像に圧倒されたが、それ以上に興味深かったのが、分身(アバター)の肉体で自分のまま生きられるという部分。そして、ドライバーである自分が死ねばアバターも死ぬという自然な流れから、さらに一歩踏み込んで、エイワの力で意識をアバターの肉体に移すという神秘的な展開にワクワクした!その続きとなる本作は、家族の物語になり、森から海へと舞台を移して今度は何があるんだろうと期待大で観たが、中盤以降は、侵略者である人類と自然と共生して生きるナヴィが壮絶な死闘を繰り広げるという前作と同じ展開で、新らしさを期待しすぎたせいか、少々物足りなさを感じてしまった。そんな中で一番興味深いキャラクターがキリ(シガニー・ウィーバー)だった。出自に悩み、というか、謎に包まれているし、エイワと共鳴する力をもっていたり、このあとの展開がとっても気になる存在。そういう意味では、次回以降につながる橋渡し的な作品だったという気もする。いずれにしても映画史に残るシリーズに違いなく、次作が楽しみだ!
13位 ゲット・アウト 2017年(米国) DVD観賞
新感覚BINGO! ★★★★
まさに予測不能の展開である。「観たこともないような映画」に久しぶりに出会えたような満足感があった。タイトルの「ゲット・アウト」という台詞が劇中にも出てくるが、それがダブル・ミーニングになっていると後からわかったり、あちこちに色々な仕掛けがあって、見終えた後もしばらく余韻が残るタイプの作品だった。とんでもない設定ではあるが、実際に似たようなことが現実にあり得るとも思えて、別の意味で怖い話だと思った。ジョーダン・ピール監督はコメディアン出身で、本作が初監督作品とのこと。「コメディとホラーは似ている」という監督のコメントがとても興味深かった(笑えるホラーという意味ではなく…笑)。
14位 Swallow/スワロー 2019年(米国、仏) DVD観賞
あるがままを「飲み込む」! ★★★★
ツバメ(名詞)ではなく、飲み込む(動詞)の意味のSWALLOW(笑)。予告編を観てからずっと気になっていたが、期待どおり、ちょっと観たことないような独特の雰囲気がじっくり楽しめた。異食症というものを初めて知ったが、現実を受け入れるために飲み込む衝動は、何となく理解できる気がした。徐々にエスカレートしていくのもある意味、自然なことにも思え、だからこそスリラー映画として成立していると感じた。理想の夫に愛されているのに何故かしっくりこない理由がクライマックスの夫自らの言葉で明白になるが、そのリアリティは、主演ヘイリー・ベネットの美貌や演技によって存分に発揮されているように思えた。飲み込んだものの結末とオーバーラップするラストも意味深で、観た後からも色々考えたくなる作品だった。
15位 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 2020年(日本) DVD観賞
既視感の集大成 ★★★★
たぶん、京都アニメの作品は初めてだが、噂どおりの美しい描写に目を奪われた。そして、ビジュアルだけでなく、ストーリー構成や演出もすばらしく、自然と引き込まれた。主人公ヴァイオレットちゃんのキャラクターがとてもユニークで、石川由衣さんの声や話し方がなかなかくせになる。色々な部分で、いつかどこかで観たような既視感があったが、それらがうまく融合して1つの作品に昇華していて、とてもよかった。過去に思いを馳せて、今を見つめ直すことの大切さを、改めて思い出させてくれる作品だった。
16位 THE FIRST SLUM DUNK 2022年(日本)
心臓バクバク ★★★★
原作未読かつあまり興味もないまま観た(苦笑)。大ヒットしているだけあって、なかなか見応えのある作品だった。試合の間に登場人物たちの過去をこれでもか!というくらい挟み込んでいくので、徐々に人間関係などがわかってくる。お陰で十分に楽しめたが、恐らく原作やアニメを観ていた方がより深く感情移入できるのかなと思った。凄いのは、やはり試合のシーン!もの凄い疾走感で迫力満点、心臓バクバクだった。
17位 男はつらいよ 旅と女と寅次郞 1983年(日本) DVD観賞
京はるみ! ★★★★
京はるみ(都はるみ)が大物演歌歌手という設定で、定番ドラマが展開する。渥美清が都はるみの大ファンということでマドンナに迎えられたようだが、とても嬉しそうに活き活きと演じている渥美さんがよかった!お二人のデュエットシーンもとてもすばらしくて、都はるみさんの歌唱力に引けを取らない渥美さんの歌心にの感嘆してしまった。冒頭の夢シーンは、今作の舞台となる佐渡金山での時代劇(舞台)だったが、それぞれの役者に割当てられた役がそれっぽくて面白かった。僕が子供の頃、「北の宿から」がヒットしていたが、当時はピンクレディーとかキャンディーズの方がいいって思っていた。それが今になって、歳をとればとるほど、都はるみさんの魅力がわかるようになった(笑)。「男はつらいよ」シリーズも同様に、歳のせいか、或いは時代が変わったせいかわからないが、この作品にパッケージされている昭和の風景や人情のかけがえのない大切さが身に染みてくる。ちなみに、「京はるみ」という役名は、都はるみさんの芸名候補の1つだったそうだ。なかなかの秀作だった!
18位 2001年宇宙の旅 1968年(米国) DVD観賞
「過去」になっても斬新! ★★★★
製作されてから50年以上が経ってしまい、遠い未来だった2001年がすっかり過去になっているのに、まだ斬新な印象だった。個人的にはたぶん4回目の観賞になる。初めて観たときは全く面白くなかったが、およそ10年ごとに見直しているうちに、面白くなった(歳のせい…?)。HALは感情をもつのかって台詞があったと思うが、全く今日的なテーマである。ネットでAI同士の会話を観たことがあるが、明らかに感情的になっているように感じてしまった
(汗;)。モノリスに込められたメタファーや宇宙における輪廻転生のような生命の神秘がまだまだ理解不能だったが、だからこそ興味が尽きないようにも思えた。約2時間、本当に宇宙を旅してきたような余韻が素晴らしい。
19位 シング ネクスト・ステージ 2021年(米国)
安定のエンタメ ★★★★
前作「SING/シング」(16)が大好きなので期待が大きく膨れ上がり、ハードルがあがってしまったが、大丈夫、存分に楽しめた。前作同様に素晴らしいのは、登場人物一人一人が活き活きと描かれていること。色々なタイプのキャラクターが登場するので、きっと誰かに感情移入できるはず。近くの劇場では吹替版の上映しかなかったが、声優さんたちのアテレコも歌もとてもよかった。特に、アッシュのキャラが好きで、前作(字幕版)のときはスカーレット・ヨハンソンの声がとても気に入っていっていたが、今作(吹替版)もすごくピッタリで、クレイ・キャロウェイの家で弾き語るシーンなどは泣きそうになった。あとで長澤まさみと知って、歌の表現力に感激した。クライマックスで登場するのが「I
Still Haven't Found What I'm Looking For」だったのも驚きで、嬉しすぎて拍手したくなった。U2も大好きなバンドなので、字幕判ではボノがクレイの声で歌い、しかも自分のバンドの歌を歌っていたなんて、やっぱり字幕判で観たかった。
20位 トップガン マーベリック 2022年(日本)
アッパレ!★★★★
コロナでだいぶ待たされたが、ついに公開された!戦闘機好きの友人に誘われ、仕事を休み、初日に観に行った。前作から36年…。待った甲斐のある素晴らしい作品だった。手に汗握り続けの131分間、まさかのエンディングかと思いきや、その先のまたその先があって、最後の最後までハラハラした。前作は36年前に観たっきりだったので、ほとんどストーリーは忘れていて、ジェニファー・コネリー扮するペニー・ベンジャミンって誰?って感じになったが、それはそれとして、十分に堪能できた。ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーンなども聴けて、懐かしい限り。今作では、実際にトム・クルーズが戦闘機を操縦したなんて噂もあり、相変わらずの出血大サービス精神には頭が下がる。アッパレじゃ!