たとえば、空を飛ぶことをやめてしまった
ダチョウのような鳥を「走鳥類」という。
空を飛びたくても飛べないヒトから見れば、
ちょっと勿体ない話だが、
 
 
当のダチョウにすれば、時速50キロで長時間走れるので、
別に同情してもらうほど不便は感じてないらしい。
ヒトは、その点、何かと不便である。
踏切で電車の通過を待っているとき、
 
  
 
直線距離は短いのにわざわざ遠回りして行かなきゃいけないとき、
それと、海で溺れそうなときにヒトは、
空を飛べたらいいのにと恨めしく思う。
子供がトンボを欲しがるのも、たぶん、
 
 
空を飛んでみたいだからである。
当のトンボはといえば、
そんな悩みをもったヒトになってみたいのかもしれないけれど…。