桜・咲・く・道

また、この季節がきた。
この道を通るたびに、
季節が巡るそのたびに、
新しい出会いがあり、
さびしい別れがあるたびに、
桜が咲くたびに、
僕は、ふたたび生きている。


この道の先には何があるの?
この道の後に何が残ったの?
この道の途中で見える富士を思って、
その未知の遠くの世界を思って、
僕は、今を生きている。
それから、
また、この道を通って、
この道の先の君を待っていよう。